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イラン:革命30年 政教一致と民主主義 聖俗、矛盾と均衡
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10日に30回目の革命記念日を迎えるイラン。79年にイスラム聖職者ホメイニ師の主導で
親米の王制を打倒し、政教一致体制を樹立した。今もイスラム的価値に基づく国家像を模索する。
「非民主的」とも指摘される体制の内実を検証した。【テヘラン春日孝之】
◇我々は北朝鮮とは違う
◇制限付きの民意--幅広く直接選挙、立候補者は選別
「我々は北朝鮮とは違う」。イランでよく耳にする言葉だ。「ならず者の独裁国家と同一視
しないでくれ」との思いがにじむ。
米国のブッシュ前大統領はイランを北朝鮮と同様に「悪の枢軸の一角」と指弾し、「体制転覆の必要性」も公言した。
改革派のハタミ前政権時代、当時の米クリントン政権と関係修復に向けた「雪解け」ムードが進んだ。
だが、この流れを断ち切った要因の一つが、オルブライト米国務長官(当時)の演説の一節だったと指摘される。
「イランは民主主義に向かってはいるが、選挙で選ばれていない者たちに支配されたままだ」
イランの革命体制は最高指導者が行政、立法、司法、さらに軍部を統括する一極支配システム
である。だが、体制が道徳などイスラム的価値を基盤とする以上、西洋の民主化モデルと
目指すべき方向やありようが異なるのは当然だろう。
とはいえ、米国の指摘に反し、大半の中東専門家は「イランは制度上、中東では上位の
民主国家」という評価をしているのだ。
聖職者である最高指導者は国民の間接選挙で、大統領や国会議員は直接選挙で選出
される。選挙権も18歳以上の男女が持つ。
そうした体制の正当性に疑問を呈したオルブライト氏の発言が指導部の逆鱗(げきりん)に触れたという。
(続く)