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イラン大統領選:保守強硬派か、民主化推進か 対極の政治手法
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【テヘラン春日孝之】6月のイラン大統領選に向け、改革派のハタミ前大統領が8日、出馬を
正式表明したことで、選挙戦は事実上、始動した。ハタミ氏は政治姿勢や手法などが全く違う
保守強硬派のアフマディネジャド大統領の政権運営を厳しく批判しており、体制内に選挙戦を
通じた「世論の分断」を警戒する声が高まる可能性がある。
ハタミ氏は8日、支持者を前に「国民の運命を考えるなら、出馬を迷うわけにはいかない」と
立候補の決意を述べた。イスラム体制の枠内での「自由」「独立」「正義」実現に向けた努力を
約束。「多くの国民の選挙への参加」を呼び掛けた。
ハタミ氏は97年から2期8年の在任中、言論や表現の規制を緩和し、国際協調外交を進めたが、
保守派の巻き返しで挫折した格好となった。これが改革を支持する国民の政治的無関心に
つながり、保守強硬派の台頭を招いた側面もあり、ハタミ氏は国民の「情熱的な」選挙参加を求めた。
アフマディネジャド政権発足後、イラン経済は年率15~30%とインフレが加速。ハタミ氏は
政権の「失政」と批判してきた。強硬姿勢を貫く核開発問題では「国際的孤立を招いた」と手厳しい。
ハタミ氏は「自由を擁護する必要がある」と主張。政権による報道や表現の規制強化に
反発し、自由・民主化推進を掲げている。
ハタミ氏とアフマディネジャド氏は政治姿勢や手法などが「対極」と言えるほど違う。聖職者の
ハタミ氏は、演説が「高尚で庶民には難しい」との評があり支持基盤は学生や都市の中間・富裕層だ。
(続く)