09/02/11 20:30:57 AP2pmnZ1
>>28より
ハマスは、自治政府の対イスラエル和平交渉努力を無視、イスラエルとの間に友好関係を持つ
意図が全くなく、イスラエル人(ユダヤ人)を追い出すことを目標にしているのに対し、イスラエル側は、
治安上の理由から、同国の生存権を認めないハマスを、ガザから追放したい、と考えている。
イスラエルの中道右派リクードのネタニヤフ党首(元首相)は三日、「ロケット弾の脅威から
逃れる唯一の道はハマスを倒すことだ」と公言した。
イスラエルとパレスチナ間の根本対立は、イスラエルの生存権を認めるかどうかにたどり着く。
パレスチナには「イスラエルはアラブ・イスラムの土地を占領した」という考えが根強い。それを
受けてハマスは「占領者から土地を取り戻すため武器を持つのは当然」とイスラエルへの
攻撃を続ける。彼らの思考の原点にあるのは「占領された」という意識だ。
しかし、歴史的に見れば、イスラエルの建国当時、全アラブ諸国がイスラエル不承認だったが、
一九七九年にエジプトが承認、ヨルダンが九四年に承認した。
レバノンの首都ベイルートで二〇〇二年に開催されたアラブ首脳会議では、サウジアラビアが
「イスラエルが六七年の第三次中東戦争以前の境界線まで戻ることを条件に全アラブ諸国が
イスラエルと国交正常化を図る」ことを提案、「イスラエルとパレスチナは二国家共存へ」の
方向性が出来上がっていた。
この大きな流れに対し、イスラエルとの共存を認めず、イスラエル追放のための戦略を実行
しているのがハマスだ。同じく、イスラエルの生存権を認めないイランとの関係強化を図った。
ハマスにとって、「中東和平はあってはならない」ことになる。「パレスチナの土地」から
「ユダヤ人を追放する」ことが目的だからだ。
(続く)