09/02/14 00:10:59 o5iVIxs5
>>150より
ただ問題なのは、ハマス批判の報道をイスラエル軍の攻撃と並列し、あたかも「だから
イスラエル軍の行為は、パレスチナ人民衆のためでもあったのだ」という論理へすり替えかえようと
する意図が働く場合である。イスラエル国内での報道はもちろんのこと、欧米の報道のなかにも
そういう傾向を感じさせるものがある。たとえ伝える側にその意図はなくても、伝え方、そして
そのタイミングによっては、そういう報道が“イスラエル軍の犯罪性”を見えにくくし、ときには
“免罪符”に使われてしまう危険性がある。
ガザ地区における“ハマスによる恐怖政治”は隠しようもない事実である。しかし、それは
イスラエル軍の攻撃の犯罪性を軽減するものでは決してない。まったく次元の違う問題である。
さらに言えば、その“ハマスによる恐怖政治”を生み出した根源には、イスラエルの“占領”という
現実があり、またパレスチナ人住民が民主的な選挙でハマスを選んだことに対し、
「中東の民主化」を叫ぶ欧米社会や日本が経済封鎖という“懲罰”を加え、ガザ地区を
窒息状態にしてきた現実があることを絶対に忘れてはならない。つまり、パレスチナの現状の
“問題の構造”をきちんと捉え、“ハマスの恐怖政治”とイスラエル軍の攻撃、さらに“占領”の
実態の位置づけを見誤らないようにする必要があるのだ。