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2009年2月12日(木)付
イスラエル選挙―和平への道を閉ざすな
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イスラエルの総選挙で右派が議席を伸ばした。新しい政権の構図はまだはっきり
しないが、パレスチナやシリアとの和平の展望はいちだんと厳しいものになりそうだ。
中東全体にも緊張が高まることが懸念される。
開票速報によると、現与党の中道政党カディマと右派の野党リクードが第1党を
争っている。さらに強硬右派の「イスラエル我が家」が第3党に躍進することが
確実となった。中道左派の与党労働党は第4党に後退した。
新政権づくりでは、カディマがリクードに大連立を呼びかける一方、リクードは
右派の諸政党による連立を唱えている。いずれにせよ右派勢力主軸の政権が生まれる公算が大きい。
イスラエルは年末からイスラム過激派ハマスが支配するガザに大規模な攻撃を
かけ、国際的な非難を浴びた。それにもかかわらず、この攻撃をユダヤ系国民の
9割以上が支持する。核疑惑のあるイランに対する軍事攻撃を支持する空気も広がっている。
結局、有権者は「交渉による和平」ではなく「力に基づく安全確保」の方を選択
したということだ。強硬発言を繰り返すイランのアフマディネジャド政権や、レバノンの
ヒズボラ、パレスチナのハマスの勢力が衰えないことへの恐怖感も根底にあるのだろう。
(続く)