09/02/13 15:24:17 eXGYPLCi
>>130より
ハマスは米国、欧州連合(EU)からテロ組織とみなされている。イスラエルも
ハマスとの直接交渉は完全に否定している。そのため交渉の窓口はアッバス議長しか
なく、自治政府の基盤強化が急務だ。それには、まず内部の浄化による住民の信頼回復が必要だろう。
今、パレスチナで選挙が実施されれば、ハマスが再び勝利するのは明らかだ。
ハマスが一昨年、ガザ地区を武力支配したのも、住民の強い支持の裏付けが
あったからである。今後、ファタハが支配するヨルダン川西岸をもハマスが
支配することになれば、イスラエル、パレスチナ双方にさらに犠牲者が出よう。
オバマ政権は中東和平を「最優先事項」に据えた。総選挙後、イスラエル新政権に
協力する意向を明確にした。その一方で、イランと対話をする姿勢も示している。
それはイランとの関係改善が、パレスチナ問題の解決および中東和平の推進にも
好影響をもたらすと判断しているからだ。しかし、イスラエル自体が強硬姿勢に
舵を切るとなれば、和平構想ばかりか対中東政策全般の練り直しが求められることに
なろう。アラブ諸国にとっても、右派の躍進は懸念材料だ。ハマスとの戦闘で
イスラエルへの反発を強めたアラブ諸国は警戒感を強めている。
アッバス支援を強めよ
国際社会としては今後、イスラエルに和平追求を働き掛けていくとともに、自治政府への
支援を通じてアッバス議長の基盤を強化することが必要である。