09/02/13 15:23:54 eXGYPLCi
URLリンク(www.worldtimes.co.jp)
イスラエル/和平追求への働き掛け強化を
イスラム根本主義組織ハマスとの対立により緊張が続くイスラエルで、総選挙が実施された。
現在与党の中道政党カディマが辛うじて第一党を維持したが、右派・宗教勢力が躍進したことで、
中東和平に向けた動きがさらに停滞することは必至とみられている。就任したばかりの
オバマ米大統領は、中東政策の見直しを迫られよう。
政局の混迷は必至
選挙前の世論調査では、パレスチナに対して強硬姿勢を取る右派のリクード、
極右政党「わが家イスラエル」の躍進が伝えられていた。リクード党首で元首相の
ネタニヤフ氏が、パレスチナに対する強硬発言を続けマスコミへの露出を強めて
いたのも、首相再登板を視野に入れたものだ。
しかし、結果的にリクードは、カディマに一議席及ばず第二党にとどまった。一方で、
「わが家イスラエル」が第三党へ躍進するなど、世論の右傾化が明らかになった。
また、労働党、メレツなど、左派・世俗政党支持票の多くがカディマに流れた。
カディマ、リクード両党が共に勝利宣言を行うなど、政権獲得を狙っており、
政局の混迷は必至の情勢である。今後、激しい連立交渉が行われるが、
「わが家イスラエル」がその鍵を握ることになりそうだ。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、イスラエルとハマスの衝突後、
さらに住民の支持を失った。国際社会も認めた二国家共存を支持する穏健派の
同議長を住民が支持しない背景には、イスラエルとの交渉での無力ぶりと、
なによりも支持母体ファタハの腐敗がある。
(続く)