09/02/13 12:28:40 eXGYPLCi
>>114より
定期的にMSFのプログラムに通って来ている36人の患者からは、ここ数週間、
心理ケア自体の依頼はなかった。マイラルは語る。「みな生きのびるということを
考えるので手一杯だったのです。人びとは実用的な助言をもとめていました。
子どもたちにとって家の中で一番安全な場所はどこかといったことです。次の
優先事項は基本的ニーズに対応するということでした。家が破壊された場合は
新たに住む場所を見つけるといったことです。」ソーシャル・ワーカーらは、MSFの
心理・社会的支援プログラムに登録している患者を社会的援助を提供している
個々の団体に紹介し、患者が支援を得られるようにしている。
あるMSF心理療法士は、常にそうであるように、最も弱い立場に置かれているのは
子どもたちであると語る。「暴力とストレスは子どもたちに2つの悪影響をもたらします。
ひとつには他の人と同じように子どもたちも直接事態の影響を受けます。しかしそれだけ
ではなく、こういった事態において子どもたちは親からの支えを必要とするにも関わらず、
親にはそれが十分にはできないことです。両親も暴力や破壊などの影響を受けて
いるため、その力が損なわれているのです。子どもたちは困難に直面するわけですが、
その親は子どもを支える役割を以前ほど果たせないという状況が生じています。」
ガザ地区に対する攻撃が激しくなかった時期でさえ、政治・経済的状況は芳しくなく、
親が子どもたちに安心感を与えるのは難しい状況であった。(ガザ地区は事実上、
経済封鎖を受けており、高い失業率に苦しんでいる)
MSF外科チームは外科医3人、麻酔科医2人、手術室看護師1人、看護師6人、
支援スタッフ13人の25人からなっている。2月2日現在、ガザ地区全体では、
パレスチナ人スタッフ96人と外国人派遣スタッフ14人が活動している。