09/02/12 19:25:55 tikO22vL
>>103より
(中略)
今後の展望
地方選挙でありながら一月末の選挙が注目を浴びているのは、まさに地方政府設立の
権限を持つ地方評議会がどちらの方向性を持つ政党の手に落ちるか、イラクの国家の
あり方がかかった選挙だからである。そして年末に予定されている国政選挙を占う選挙でもある。
昨年、ベイルートにあるイラク戦略研究所を訪ねた際、ジャッバール所長が以下のように
今後の展望を見ていた。「これまでイラクの政治は宗派、民族ブロックに沿って派閥が形成され、
政策論争はそれぞれのブロック内部の議論で調整されていた。しかし与党のイラク統一同盟が
割れた今、事態は一層厄介なこととなっている。政策の異なるシーア派政党のどちらが
政権をとるかで、地方分権か中央集権か、石油資源管理をどうするかで、政策は
正反対の方向をとる。両者ともに絶対過半数はとれないので、少数政党の取り合いとなり、
急進派や偏向した弱小政党がキャスティングボートを握る危険性がある」。地方評議会選挙の
結果はまだ推測情報にとどまり、今後最終結果報告までに、ダアワ党とSCIIの間で
熾烈な駆け引きが展開されるに違いない。この結果SCIIの逆転もありうる。
(続く)