07/08/05 21:32:23 wXV+QY8Z
自民大敗は「危機管理」の大失敗 其の壱
----「泣イテ馬謖ヲ斬ル」非情さ必要 (2007.8.2 産経新聞「正論」欄掲載論文)
URLリンク(www.sassaoffice.com)
『優しすぎるは闘将の弱点』
選挙は「戦さ」である。「戦さ」には「闘将」と「軍師」と屈強な郎党が必要だ。参議院選挙における
自民党安倍内閣の歴史的退廃は、危機管理の専門家としていうならば、筆者が「組織防衛」と
意訳して説いている危機管理の手法の一つ「コンプライアンス」の大失敗だったといわざるを得ない。
安倍晋三総理の続投を指示し、憲法改正などの「戦後レジームからの脱却」という高い志の成就を
願うからこそ、あえて苦言を呈する。
参院選で大敗したといって挂冠するのは潔くみえて、さにあらず、衆院選で自民党内閣を支持した
有権者の信任を裏切る「無責任」な「敵前逃亡」である。安倍総理は、針の筵に座って信念を貫くべきだ。
ニコロ・マキャベリ曰く「君主ハ愛サレザルトモ 恐レラレヨ」。この帝王学からいえば、安倍総理は育ち
がよすぎ、仲間に優しすぎて、甘い。優しすぎるのは闘将の弱点となる。
第一次世界大戦の独ファルケンハイン参謀総長は同盟国イタリアを評して「弱イ味方ハ強イ敵ヨリ悪イ敵」
と言った。
安倍総理の敵は年金問題ではなく、苦言を呈さなかった取り巻きたちで、総理がとるべき責任は「任命責任」
である。