09/02/26 10:52:07
特に経年変化による劣化が危ぶまれているのが、アナログビデオテープだ。
現在でも約4万本のアナログテープが残っており、これを順次デジタルテープに変換する作業が進められている。
だが、ビデオテープが登場してから数十年しかたっていない。
現在のビデオテープが果たしてどの程度の年数残すことができるのか、
「実のところ、誰にもわからない」(門田副部長)。
現在、保存に利用されているデジタルビデオテープは登場してから10年。
この後、どの程度劣化してしまうのかは、時間がたたなければわからない。
「利用するメディアが変わったり、テープが劣化したりする際には、新しいメディアへコピーするという、追いかけっこをしていくしかない」と門田副部長は苦笑いする。
DVDや半導体、ハードディスクといった新しいメディアはどうか。
「DVDは放送品質のデータを保存する媒体としては容量が少なすぎるうえ、
表面が剥離キる心配がある。
ハードディスクは、データが破損した際の修復が、テープよりも難しい」と一長一短があり、
採用は難しいという。
実はアナログのきわみに思えるフィルムが、「ビデオテープより歴史も長く、残すという意味では現在、
一番安定しているのではないか」という。
ただし、テレビの場合、放送用に変換する必要があり、
すべてをフィルムで残すことも現実的な選択とはいえないのである。
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