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青山孝氏は歌と家族と仕事仲間を大事にした、芸能界には稀有なほど高潔な人でした。
元々、青山氏は東京音楽学院の特待生で三顧の礼でフォーリーブス（以下FL）迎えられた人で、
歌もダンスも傑出していましたが、決して目立とうとはせず、一メンバーに徹しました
一方で歌についてはストイックに精進し、声を守る為に生涯、酒も煙草にも手を出しませんでした。
FLの人気に翳りが見えた時期には、不本意なソロでの仕事もこなし事務所の経営も支えたのです。
このように無私な人でしたが、しっかりと家庭を持って守るべきとの意志は若い頃から強く、
FL時代に結婚、お子さんにも恵まれ添い遂げられています。
グループ解散後はソロ歌手、俳優、作曲、また司会としてレギュラー番組を持つなど多彩に活動、
加えて芸能スクール、飲食店等を経営し、実業家としても成功しました。
実はFL時代の貢献にも関わらず、ジャニーズの青山氏への処遇には不誠実な点もありましたが、
青山氏は決してジャニーズ批判を公言するような事はありませんでした。
以上のように、青山氏は公私共に順風満帆な人生を送っていましたが、
破廉恥な犯罪を犯してしまった元メンバーE氏、 また覚醒剤での逮捕や数々のスキャンダルに塗れ、
暴露本の出版で芸能界から追放状態になり、事業にも失敗した元メンバーK氏の窮状を見かね、
保身に拘り渋る元メンバーO氏に仲間の大切さを説き、FLの再結成に尽力、遂に実現させました。
これには再結成を切望するファンの想いに応えたという面もあります。
再結成後にはグループ活動に専念する為、求められても単独での芸能活動は一切封印したのです。
このような無私で堅実、誠実・高潔な人が57歳の若さで亡くなるとは、不条理な事です。