09/08/02 16:46:31 e6a1ok73
長さん主演作では、長さんが自分をバカにする知能犯と対決する話が好きだなあ。
「アリバイ」「偽装」「ウサギとカメ」など…
ただし「アリバイ」は一時欠番になりかけただけあって、ストーリー的にはかなり荒い話だ。
まず犯人側のトリックにかなり無理がある。
女が喫茶店の時計の見える席に座れなかったら、それだけで計画は破たんする。
次に犯人は犯行現場にタクシーで乗り入れるのだが、
一係は目撃者がいないという理由でタクシー会社を当たろうともしていない。
その時間に現場に乗り入れたタクシーを洗えば一発で逮捕できるはずなのに。
第三に、長さんが喫茶店で目撃した謎の女を近くのOLと踏むまではいいのだが、
女を探し出すのに駅周辺をうろつきまわって偶然に女が通りかかるのを待つという、
およそ長さんらしくない不確実な捜査方法をとっている。
OLが勤めていそうな会社を一軒一軒しらみつぶしに探っていくのが長さんの手法だと思うが。
(実際、そのあとで犯人が立ち寄ったと思われる歯医者を探すときは、一軒一軒当たっている)
最後に、犯人を落とすために女に髪を切らせるという長さんにしてはちょっとヒドイ手を使っている点。
劇中では女が自主的に切ったように言っているが、タイミングからいって、
長さんが女に言って髪を切らせたとも取れる。その点で後味の悪さを感じた。
でもやはり、長さんが地道な捜査で犯人のアリバイやトリックを一つ一つ崩していく話は好きだ。