10/07/10 20:28:00
玩具企業ウィズの平成22年5月期通期決算が、7月8日に発表された。連結売上高は前年同期比14%減の
28億6800万円となったものの、営業利益は1800万円、経常利益は4000万円、当期純利益は8300万円となる。
同社は平成20年、21年の最終赤字が続いたが、今期は黒字に浮上した。
売上高の減少は第4四半期の商品販売が当初予想より伸び悩んだこと、一部商品の発売中止、延期が
発生したためである。一方でOEM販売の好調と不採算事業の撤退、縮小、利益率の向上が通期の利益に
貢献した。子会社では期中にepicsとアニメ製作子会社プロダクションリードを売却している。
事業の中核となったのはバンダイ向けにOEM製品を出荷している「プリキュア」シリーズと
「たまごっち」シリーズである。「プリキュア」シリーズ関連商品は期中を通じて堅調に推移した。
一方、「たまごっち」シリーズは21年12月に発売した新商品「Tamagotch iD」が順調だった。
また、ハピネット向けでも「貯犬箱」、「熱闘3分 カップヌードルゲーム」などが好調を維持したほか、
タカラトミー向け、セガトイズ向けでも予想どおりとなった。OEM製品の安定ぶりが際立っている。
一方、オリジナル商品は堅調に推移した商品もあったが、商品点数を絞り込んだ結果、
売上は前年比で減少している。また、ライセンス売上げは「たまごっち」が中心となっている。
ウィズは平成23年5月期に、OEM事業の拡大を目指す。一方で、オリジナル商品は販売体制の
再構築と販売体制の強化により、新たに挑戦する。
「プリキュア」シリーズと「たまごっち」シリーズを引き続き取り扱い、男児向けの大型新シリーズを
2ライン加える予定だ。連結業績売上高は35億4500万円、営業利益1億1000万円、経常利益1億500万円、
当期純利益1億円を予想する。増収増益を狙う。
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