10/05/07 22:55:58
玩具・ゲーム大手のバンダイナムコホールディングスが7日発表した2010年3月期連結決算は、
最終損益が290億円の赤字(前期は118億円の黒字)に転落した。ゲームソフト事業の営業赤字に
加え、一部子会社の不振などで計約220億円の特別損失を計上したことが響いた。通期の
最終赤字は、ナムコとバンダイの合併で05年に同社が発足して以来初めて。
世界的な景気低迷で主力の玩具やゲームソフトの販売が落ち込み、売上高は前期比11・2%減の
3785億円。映像音楽ソフト事業の不振も加わり、営業利益は91・6%減の18億円と大幅減となった。
11年3月期は、玩具事業で女児や幼児向けなど新規分野を拡大し、ゲームソフト事業も欧米を
中心にてこ入れを図ることで、売上高は5・7%増の4000億円、営業利益は5・83倍の110億円、
最終利益は45億円と黒字転換を見込んでいる。
SankeiBiz
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
「厳しい業績」となったゲームコンテンツ事業は、売上高が1375億2800万円で前期比8.2%減に。
営業損失は68億4500万円となっている。国内家庭用ゲーム市場では、第4四半期に当たる
2010年2月4日に発売されたPSP用ソフト『GOD EATER』がヒットを記録するなど回復傾向も
あったが、通期で中小型タイトルを中心に苦戦し今回の数字となった。海外ではプレイ
ステーション 3、Xbox 360用ソフト『鉄拳6』が人気を集めたが、ほかのヒットタイトルが不足。
日本国内同様低調な推移になったとのことだ。
次期の見通しとしては、グローバル経営基盤の整備をより確実に実行するため“バンダイナムコ
グループ・リスタートプラン”に着手。スピードあるグループへの変革、収益力向上と財務体質の
強化に取り組む。コンテンツ事業では、欧米における家庭用ゲームソフト事業を最重視することに。
「新たなフランチャイズタイトル化を目指す大型ソフト複数タイトルを全世界へ向けて展開して
まいります」(リリースより)としている。国内については、開発過程におけるタイトルごとの
精査をより強化し、収益力の向上をはかる考え。また、従来のゲームコンテンツ事業と
映像音楽コンテンツ事業を統合。「多様化する顧客ニーズにスピーディーに対応し、
コンテンツ価値の最大化をはかります」(同)としている。
ファミ通.com
URLリンク(www.famitsu.com)
平成22年3月期 決算短信
URLリンク(www.bandainamco.co.jp)
URLリンク(www.bandainamco.co.jp)