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【ネット】mixi・Twitterで拡大 「東京都青少年健全育成条例」改正案 - 暇つぶし2ch1:あやめφ ★
10/03/28 13:34:56
マンガなどに登場する18歳未満のキャラクターの性描写を規制する「東京都青少年健全
育成条例」の改正案が、都議会で継続審議になる見通しとなった。直前まで成立濃厚と
ささやかれながら“一時停止”に転換させた要因として、「表現の自由が脅かされる」と訴えた
文化関係者らの行動があった。表現規制をめぐる議論がマスメディアの報道に先立って
広がった背景には、インターネットの存在もあった。

3月上旬まで、改正案はテレビや新聞では、ほとんど報道されていなかった。問題を広く知らせる
“起爆剤”の一つになったと関係者の間で語られるのが、元書籍編集者で明治大学准教授
(マンガ文化論)の藤本由香里さんによる発信だった。

藤本さんは今月初め、マンガ研究者の知人を通じて、3月中に議会で改正案が可決される
公算だと聞いた。8日、インターネットの会員制サイト「ミクシィ」に、改正案への批判を
書き込み、危機感を訴えた。より広い人々に知らせるため、同時に、ツイッターでも書き込みを
知らせた。この時点では、知り合いの新聞記者に尋ねても誰も詳細を知らなかったという。

「最初の1日で私のミクシィには2万人がアクセスした。情報は野火のように広がり、
ネット上では3日で情報が浸透した、と感じました」と藤本さんは語る。

研究者や評論家など多くの文化関係者が、ネットを通じて問題を知った。たとえばマンガ家で
京都精華大学マンガ学部長の竹宮恵子さんは、8日にファンからのメールで改正案を知った。
すぐに大学内で問題提起し、即日、慎重な議論を求める学部教授会の意見書がまとめられたという。

一週間後の15日には都庁内で、反対集会とマンガ家たちによる記者会見が開かれた。
会見を企画した一人は藤本さんだ。ちばてつやさん、里中満智子さん、永井豪さんといった
大物たちが集合したインパクトもあり、大手メディアも本格的に報じ始めた。

緊急の集会にもかかわらず、会場の会議室には300人以上が集まり、部屋から人が
あふれ出た。開催情報が、やはり主にネットを通じてすでに広まっていたのだ。

「ここまで大きな動きになるとは思わなかった」と、コンテンツ文化研究会の杉野直也代表は
語った。ゲームのデザイナーやシナリオ作家らでつくる同研究会は昨秋、改正案が審議された
都青少年問題協議会の答申をホームページ上で見つけ、議員への地道な働きかけを続けてきた。
15日の集会の下準備でも中心的な役割を果たした。

「昨年からネット上ではそこそこ知られてはいたが、爆発的に関心が広がったのは、
やはり藤本さんのツイッターがきっかけでは」と杉野さんは振り返る。

議会で早くから改正案の問題点を指摘してきた民主党の松下玲子都議は15日、記者会見に
参加するマンガ家らを、党の総務部会に招いた。議員にとっては、表現者の声をじかに聞く
機会になった。

「先生方がわざわざ足を運んでくれたことで、民主党の中で問題への関心が高まり、
もっと真剣に考える必要があるという空気が生まれた」と松下さんは見る。

都議会の事務局あてに届いた反対意見は2月末から3月19日までの間に約5千件あった。
9割がメールだったという。記者会見後の16、17日には劇的に増え、2日間で2千件に上った。

「都議会に意見を送ろう」といったネット上での呼びかけに応じた発信が多かったと見られる。
事務局によれば、ひな型をコピーしただけのような文面のメールは、ほとんどなかったという。

asahi.com
URLリンク(book.asahi.com)


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