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政令指定都市に移行する相模原市の知名度アップを目指し、若手起業家と老舗しょうゆ
醸造元のコラボレーションが実現した。「萌ッ娘企画」が、創業135年の老舗「井上醤油」と
共同で新作しょうゆの販売を開始した。市内の名所、市役所前の桜並木をイメージして
「桜姫」と命名。企画した萌ッ娘企画の山口達郎代表(27)は「伝統に若さを加えた一品ができた」
と胸を張る。
井上醤油は、1875年創業の老舗しょうゆ醸造元。創業以来使っているという杉だるで、
1年間発酵・醸成させる昔ながらのしょうゆ造りにこだわっている。「タマキュウ醤油」の名前で、
市の名産品として愛されてきた。
相模原市出身の山口さんは、幼いころから井上醤油の味に親しんで育った。昨年8月に
地元名産品のPRを目指す萌ッ娘企画を起業。頭に浮かんだのは、井上醤油のしょうゆだった。
「相模原市は歴史が浅いと思われがち。市の伝統の味で、相模原を全国の人にも知って
もらいたい」。相模原市が4月に政令市に移行するのを機に、オリジナルしょうゆの販売を
打診した。
「量産できないので難しい」。創業以来、他社と共同で製品を販売したことがない井上醤油の
井上芳太郎社長(75)は、当初は依頼を断った。しかし、井上醤油の造る味にほれ込んだ
山口さんは「全国の人にこの味を伝えたい」と何度も足を運び、説得。「若い人の熱意に
乗ってみようと思った」と、井上さんの協力を得て、「桜姫」が誕生した。
伝統の製法が造る香り豊かで、まろやかな味が特徴。市役所を中心に、東西約300本の
ソメイヨシノが並ぶ桜の名所「市役所さくら通り」にちなんでラベルには、桜の花びらや桜模様の
着物を着た女の子のイラストがデザインされている。イラスト作成はプロの漫画家に依頼。
山口さんが「新しいファンを獲得するために、若い人にも親しみやすいデザインにした」という
自信作だ。瓶の飾り付けには津久井地域の名産として知られる組みひもを使っている。
山口さんは「華やかなラベルで装った相模原伝統の味を、全国の人に知ってもらいたい」と
意気込んでいる。1リットル入り1本1600円。
神奈川新聞
URLリンク(news.kanaloco.jp)
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萌ッ娘企画
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