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【萌え/規制】青少年健全育成条例改正(いわゆる非実在青少年の問題)について・安倍吉俊氏がBlogにて見解 - 暇つぶし2ch2:衛星軌道中立帯φ ★
10/03/14 13:07:05
>>1の続き

 良いものを指して『これは良い』と教える事と、悪いものを指して『これは悪い』と教える事はど
ちらも同じように人間が善悪を学び、分別を身につけるために必要な事です。

 情報の無菌室に人を閉じ込めても、人の心は健康に育ちません。

 ポルノや暴力表現の中には、現実ではまず遭遇しないような、遭遇したら心身に大変な傷を負うよう
な内容を描いたものがあります。それらがいかに良くないかを教えるには、社会の中にそういった表現
物が存在しなければなりません。それらが言論統制され、存在しない場で育てば、人は何が悪いのか、
何が危険なのかを学ぶ機会をひとつ失います。

 それらの表現物に対して、『これはよくない内容だ』と子供に教えるのは、親や周囲の大人達の大切
な役目で、子供にとってもかけがえのない教育の機会です。それを奪わないでください。

 たとえば、戦争は良くないことですが、だからといって戦争について一切表現する事を禁じてしまった
らどうなるでしょう。子供は戦争がいい事か悪いことか、我々の社会が戦争というものをどう考えている
のか、ぼんやりとしか学べないまま大人になってしまうでしょう。

 我々は成長の過程のどこかで、良くないものも知る必要があります。

 世の中には様々な悪があり、我々はその悪の『実行者になる』、『被害者になる』、『表現物に触れる』
という三つの手段でしか学ぶ事ができません。もちろん『犯罪的な内容の表現物を読んで犯罪について学べ』
という意味ではありません。そういう表現物に対して良識を持って立ち向かう人達がいる社会の空気からしか、
人は善悪や分別を学べないのです。教科書に『これは善です、これは悪です』と書いて暗記させても、それ
は分別を身につけたことにはなりません。

 繰り返しになりますが、現在市場にある表現物の中には、非常に暴力的で残虐なものや、社会通念上良く
ないとされるようなものがあります。それに対して、良識ある人達が声を大にして『これは良くない』とい
う事はとてもいい事だと思います。なぜなら、良くない表現物があり、それを良くないと指摘する大人たち
がいる、という、その構図そのものが、子供が分別を身につけるために絶対に必要な大切な教材だからです。
良くない表現物がなくなれば、『これは良くない』と言葉を、良識を発する機会そのものが失われ、この
社会で何が良いとされ、何が良くないとされるのか、という文脈自体が希薄になります。それが無菌室的な
社会です。

 自分がもしいつか子供の親になったとき、自分の住んでいる場所が、暴力や性表現の一切存在しない無菌室
のような不気味な社会になっていたら、子供を健全に育てることは不可能だと感じます。そんな社会には住み
たくないです。

 大きな力を持った人間が、自分の好まないものは力で消してしまえばいい、と思い始めたとき、このような
無菌室的な社会が生まれます。それを防ぐために、表現の自由があるのではないかと、僕は思います。

※以上です


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