10/03/04 18:04:31
CSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」の加入世帯数が1月の最新調査で約830万となり、
1998年の開局以来、初めてCSチャンネルのトップに立った。アニマックスは、来年10月からの
BS進出に向け、追い風になりそうだ。
ケーブルテレビと衛星放送の専門情報誌「B―maga」が毎月行っている総加入世帯数調査に
よると、アニマックスは昨年3月時点で、子ども・アニメ専門チャンネル「キッズステーション」を
抜いて2位に、最新調査で、音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」を抜いてトップに立った。
総加入世帯約830万の内訳は、スカパー!などの衛星放送加入世帯約138万、ケーブルテレビ
加入世帯約692万となっている。
スペースシャワーTVは89年、キッズステーションは93年にスタートした業界の先行組。
これに対し、アニマックスの開局は98年7月と遅かった。当時のケーブルテレビ局はアナログ放送で
チャンネル数が少なく、後発局が参入するのは難しく、その結果、衛星とケーブルを合算した
総加入世帯は伸び悩んだ。
風向きが変わってきたのが2002年ごろから。ケーブルテレビ局のデジタル移行によって
多チャンネル化が進み、後発組がケーブルテレビにチャンネルを確保しやすくなった結果、
アニマックスが着実に加入世帯数を伸ばしてきた。
アニマックスを運営する「アニマックスブロードキャスト・ジャパン」の滝山雅夫社長は
「子どもだけでなく、親子2世代で楽しめる作品を集めたことも大きかった」と振り返る。
現在も人気があるのは、「名探偵コナン」や「ドラゴンボール」など、地上波テレビで放送され、
幅広い世代に親しまれてきた作品。昨年12月の視聴者調査では、10代から50代まで、
視聴者層はまんべんなく広がっており、平均年齢は男性27・7歳、女性31・4歳。男女比は
ほぼ半々だ。
地上波の再放送作品だけでなく、これまでに「ウルトラヴァイオレット コード044」(08年)、
「ヴァイパーズ・クリード」(09年)など、親会社のソニー・ピクチャーズエンタテインメントが
制作した新作も放送してきた。
11年10月からはBSに進出することが決まっているが、滝山社長が「BS移行に向けた前哨戦」と
位置づけているのが、「アイアンマン」「ウルヴァリン」「X―MEN」「ブレイド」のオリジナル4作品。
いずれも、米大手出版マーベル社原作のコミックを、アニメ化したもので、今年10月から
順次、放送を始めていく。
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