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「RIOは“彼女”です。開発者の煩悩が反映されています」―ユーザーの好みに合わせてた
情報を教えたり、スケジュール管理をする“人工彼女”ソフト「RIO」が「慶応義塾大学 SFC
Open Research Forum 2009」(11月23、24日)で展示されていた。来年1月1日から公式サイトで
無料ダウンロード公開する予定。「最終的にはOSにしたい」と意気込んでいる。
RIOは、ユーザーの好みに合わせたトピックをWeb検索して提示したり、スケジュール管理する
デスクトップ常駐型ソフト。青髪で清純そうな少女「りお」と、赤いショートヘアで大人っぽい
「ティナ」、黄色の髪で幼い印象の「くるみ」という3人のキャラクターが情報を整理・提供する。
キャラクターごとに役割が決まっており、りおは「Yahoo!ニュース」や「ニコニコ動画」から
ユーザーの好みに合わせた話題を探し出す。ティナはスケジュール管理担当で、予定の
前日になると、「明日は学会がんばってね!」といったリマインダーメールを送る。
くるみは注目キーワードや話題のニュースを教えてくれる。
ソフトを起動するとデスクトップにりおのイラストと入力窓が現れる。「りおー」「ティナー」
「くるみー」と使いたいキャラの名前に「ー」を付けて入力し、「おすすめをおしえて」など
してほしい行動を平仮名で入力すると、それぞれのキャラが作業を始める。
りおにはユーザーの好みや趣味を学習する機能も。ニュースなら、「好きなジャンルは何?」と
いくつかのカテゴリーを提示。ユーザーが選んだカテゴリーを学習する。動画なら「好きな
動画とかあるの?」と尋ね、ニコニコ動画のIDを入力すると、それを元におすすめの動画を
検索する。
ユーザーがりおに「おすすめないかな?」と尋ねると、これまでの学習の結果からおすすめの
話題を検索。気に入った場合は頭をなで、そうでない場合はダブルクリックで“でこぴん”
するとさらに好みを学習する。
ソフトを開発とイラストを担当したのは荻野達也研究室に所属する森脇彩湖さん、廣瀬隼也さん、
水出慎平さんの3人。「現実では、彼女と自分の趣味が合わずにもどかしい思いをすることが
あるが、りおはユーザーの趣味に気づき、徐々に覚えて、趣味に合う話題を振ってくれる
ようになる」と廣瀬さんは話す。
当初は人工無能を開発しようとしていたが、「どうせなら理想の彼女を投影した人工無能を
作りたい」と、3人の開発者がそれぞれの理想を投影したキャラクターを作った。
「機能拡張を進め、最終的にはOSにしたい」と意気込んでいる。
ITmedia News
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