09/11/08 01:17:19
11月7日,ゲームデザイナーの堀井雄二氏が,作家/漫画原作者の小池一夫氏と,ゲーム制作に
おけるキャラクターなどについて,神奈川工科大学の学園祭“幾徳祭 2009”で対談を行った。
同大学の客員教授を務める小池氏が,かつて「小池一夫劇画村塾」で堀井氏にキャラクター学
などを指導していた縁で実現したこの対談は,神奈川工科大学情報学部情報メディア学科が
2010年4月に「キャラクタークリエイターコース」を設置することを記念して行われたもの。
■ ゲーム作りのきっかけは漫画のプロット作成プログラム
堀井氏が小池氏に師事していたのは,1981年前後のこと。当時の小池氏は,漫画原作者としての
全盛期を迎えており,一方の堀井氏は,漫画原作者を目指していた。堀井氏はそんな中,
小説のプロットをコンピュータで作るという記事に興味を持ったという。そこで自作のプログラムを
組んでみようと,堀井氏はコンピュータをいじりだすようになった。
堀井氏は「ドラゴンクエスト」というタイトルを,小池氏の教えに沿って考案したことを明らかにした。
というのも,小池氏は「タイトルには“易しい言葉”と“難しい言葉”を組み合わせるといい」と
劇画村塾で教えていたとのこと。
すなわち,わりと誰でも知っている“ドラゴン”と,あまり世間に馴染みのなかった─今でこそ
ゲームプレイヤーの大半は意味を知っているだろうが─ “クエスト”という言葉を組み合わせた
わけだ。そのほか,「タ行に濁音をつけるといい」といったことも,小池氏の教えにあったという。
ここで小池氏が「ところでドラクエ以外のゲームは作らないのか」と尋ねると,堀井氏は
「ポートピアの続編を作ろうかと考えている」と冗談めかして答えた。その名も「ポートピア
殺人事件2 ~犯人はヤス~」で,登場人物のほとんどは「安井」「安木」など,ヤスがつく名前に
なるという。
何か事件が起きると,いまだに「犯人はヤス」というコメントをつける人が多いことを逆手に
取るというわけだ。無論,筆者も含めた聴講者達は,一連の流れを堀井氏の冗談ととらえて
笑っていたが,ひょっとするとひょっとするかもしれない。
4Gamer.net(一部抜粋)
URLリンク(www.4gamer.net)
続き >>2