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★「物価連動国債のBEI(Break Even Inflation:市場の期待インフレ率)」は指し示す。
マーケットは「日本はこのままでは3~5年で物価や賃金は半減。超デフレの悪夢に襲われる」と判断していると。
[週刊現代 2009/01/24号から要点]
■「物価連動国債」とは…
▽一般の国債…「たとえば、購入時の元本が100万円なら、償還時の元本も100万円」
▽物価連動国債…「元本に消費者物価指数を掛けた額が償還される」。購入時に比べて消費者物価指数が高くなれば、それだけ多くの元本が返ってくる
■「ブレーク・イーブン・インフレーション BEI(Break Even Inflation:市場の期待インフレ率)」とは…
物価連動国債と一般の10年もの国債との利回りの差。
「マーケットが今後10年間の物価上昇率をどう見ているか」の指標、「市場の期待インフレ率」。物価は、経済活動のバロメーター。
経済学者やアナリストの分析と異なり、実際に国債を取引する投資家がシビアに判断する数字であるため、景気の動向を表す指標の中でも「ホンマものの予想」。
■BEIの推移
『BEIはいまや-2.5%。「1年に2.5%ずつ下がる」ということは、「10年後には物価が1/4も下がる」ということ。』
■それだけでもショッキングだが―
過去の大恐慌のデータをみると、「底割れした景気は、悪くなり始めてからおよそ『3~5年後に一旦大底』をつけ、やがてやや持ち直す」、『Jカーブを描く』。
つまり、『物価は1/4下がる前に、一旦さらに下がる(1/4以上下がる)。その際の物価は、現在の2/3~1/2(-33~50%)程度。』
『企業にとって、3~5年で物価が半減する状況下では、毎年1割以上も売上が減ることになる。』
仮に物価が半減すると、売上も半減し、当然、賃金も半減する。賃金の5割カットは労組が認めないから、その分は雇用調整、リストラで対処することになる。
※物価下落の意味…同じ利益2割でも、「10万円での2割」と「5万円での2割」は違う。利益半減。例えばネットブック。