09/08/31 12:29:34
■ うさぎちゃんの言葉、「変な人」と思われることも
今回はいつもと趣向を変えて、米国人の目に日本のオタク文化がどのように映っているのかを
紹介しようと思う。パトリック・ウィリアム・ガルバレスさん(26)の話を聞く機会があったからだ。
ガルバレスさんは現在、東京大学大学院アジア情報社会コースに籍を置く大学院生だが、
30万部を発行する「メトロポリス」という外国人向け英字雑誌の記者として、オタクに関する
連載記事を2週に1回書いている。また、『外国人のためのヲタク・エンサイクロペディア』
という本の著者としても知られている。
会った瞬間に「この人はオタクだ」と確信した。オタクの放つオーラは世界共通のようだ。
ガルバレスさんからも、秋葉原のオタクとまったく同じオーラが出ていたのだ。
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ガルバレスさんはアラスカ州で生まれて、17歳のときモンタナ州に移り住んだ。アラスカで
日本のアニメが放送されていたわけではなかったが、たまたま長兄に借りた「風の谷のナウシカ」や、
「バブルガムクライシス」のビデオを見たのがきっかけで、日本のアニメに夢中になった。
そしてモンタナ州への引っ越し後、周りの人たちに馴染めず、外に出るのが嫌になってしまい、
ますますアニメの世界にのめり込んでいったという。日本語を覚えたのもアニメビデオで、
字幕を付けて見て、今度は字幕を外して見てというのを繰り返したそうだ。「北斗の拳」や
「セーラームーン」の台詞で日本語を覚えたため、うさぎちゃんの言葉が出てきて、
「変な人」と思われてしまうこともあったそうだ。
■ 「YES We Can」の文化の限界?
そうした生活の中で、アニメの母国、日本への憧れが高まり、ついに交換留学生として
2004年に日本の上智大学にやってきた。
最初に住んだのは埼玉県の狭山市。がっかりしたそうだ。街も電車もごく普通で、期待していた
「オタクランド」ではなかったからだ。ただ、皆が行けと言うので、秋葉原に出かけてみると、
「これだ」と納得したそうだ。そこにはアニメ関連の商品があふれていて、コスプレーヤーが
いたからだ。ガルバレスさんは、日本中が秋葉原のようになっていると思い込んでいたのだという。
ただ、日本には「制服」が普通にあることには感動したそうで、なぜ制服の「聖地」がないのか、
今でも不思議だそうだ。
BizPlus(森永卓郎)
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