【アニメ】明後日8月14日、金曜ロードショウ「火垂るの墓」放送at MOEPLUS
【アニメ】明後日8月14日、金曜ロードショウ「火垂るの墓」放送 - 暇つぶし2ch1:衛星軌道中立帯φ ★
09/08/12 23:22:44
14歳の兄と4歳の妹ーー戦争と人生に向き合った真実の物語。
URLリンク(www.ntv.co.jp)

今年も『火垂るの墓』の季節が来た。
昭和20年、日本が終戦を迎えた年、空襲で母を亡くしてしまった14歳の兄と4歳の幼い少女は、
親戚の家に引き取られるもののおばさんの冷たい扱いに耐えきれず、近くの池の横穴で暮らす
ことにする。しかし、戦中・戦後の食糧難で満足に食糧が手に入らず、妹は栄養失調となり、
兄は畑や他人の家から食糧を盗むようになる。飢え、衰弱、死……現実は容赦なく幼い二人に
襲いかかる―。

URLリンク(www.ntv.co.jp)

恐らく、涙を流さずにこの作品を観ることができる人というのは、とても少ないだろう。
だからといって、その涙を「感動」という言葉でくくるのは間違っている。人はそこに描かれた
あまりに残酷でリアルな現実に心を引き裂かれ、悲痛なストーリーが行きつく哀しい結末という、
その無慈悲にただただ涙を流すことしかできなくなってしまうのだ。『火垂るの墓』は反戦映画
でもなければ、むやみに感情をあおって涙を誘うような物語でも、正義を問う物語でもない。
もちろん、戦争の犠牲となった哀れな兄妹の物語でもない。「戦争の時代に生きた、ごく普通の
子どもが辿った悲劇を描いた物語」という、高畑勲の言葉がぴったりと当てはまる、徹底したリ
アリズムを追求した作品なのだ。

つまり、非常に映画的な物語なのだ。そして、その映画的な物語を、アニメーションという手法で
表現しているところにこの作品の凄さがある。たとえば、物語の舞台となっている神戸市の御影や
西宮の町並みは、まるで実際の町に色を塗って映像に落とし込んだのではないかと思えるほど忠実
に描かれているし、幼い兄妹を中心に彼らを取り巻く人々の表情は、アニメとは思えないほどさま
ざまな変化をみせる。そして、通常アニメでは子どもの役も大人の声優が演じるのが常とされてい
るのだが、今作では本当の少女を起用してリアリティを追求している。その一方で、暗闇を無数の
蛍が飛び交う中、幼い兄妹が佇む幻想的なシーンなどはアニメだからこそ描けるもの。その美しく
も儚い蛍の光が、壮大な叙事詩のように物語を包み込んでくれるお陰で、悲痛な物語にもどこか
救いがあるように感じられるのだ。

URLリンク(www.ntv.co.jp)

今夜の放送が終わるころには、多くの人たちに涙の大雨洪水警報が鳴り響いていると思うが、それで
も決して最後まで目をそらさずに観て欲しい。生きることとはなにか―その問いになにがしかの答え
が見つかるはずだから。

放送予定日:2009年8月14日(金)21:00~22:54
      1988年制作、HD放送/字幕

ソース・火垂るの墓 - 金曜ロードショー
URLリンク(www.ntv.co.jp)


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