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【漫画批評】作・柘植文「野田ともうします。」 メガネ三つ編み化粧っ気無しの女子大生らしからぬ野田さんの生態を描く - 暇つぶし2ch1: ◆newsSM/aEE @きよたろーφφφ ★
09/08/01 01:14:56
■今どきでない女子大生の生態
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野田さんは埼玉県にある東京平成大学ロシア文学科の1年生だ。手影絵サークルに所属し、趣味は読書で、
特技は〈親指を気持ち悪く動かすこと〉。メガネに三つ編みで化粧っ気もなく、いつもトレーナーにジーパン姿で、
授業態度は真剣そのもの。

そんな今どきの女子大生らしからぬ野田さんの生態を飄々(ひょうひょう)としたタッチで描く。

とにかく、野田さんのキャラがイカしてる。自己紹介で人間ポンプ(金魚を呑(の)んで吐き出す芸)を演じよう
としてクラス中を騒然とさせ、合コンで石破防衛大臣(当時)のモノマネをして大すべり。
渋すぎる趣味と超マイペースな言動でクラスでは浮きまくりだが、決して孤高というわけではない。
むしろ積極的に他人と関係を築こうとするのだが、そこで選ぶ行動や話題がとっぴすぎて、常人にはついて
いけないだけなのだ。

そんな野田さんの奇行には、含み笑いと同時に畏敬(いけい)の念も浮かんでくる。“人と違う”ことを野田さん
は恐れない。いや、違ってるかどうかさえ意識しない。流行を追い、空気を読むことに汲々(きゅうきゅう)
としている若者は、野田さんの自由さと強さを少し見習うべきだろう。

トボケた作風ながら、画力も言葉のセンスも一級品。同時発売の『柘植文のつつウラウラまんきツアー』は、
作者がユニークなツアーに単身参加した体験ルポだが、ビミョーな旅を自分なりに楽しむ技や観察眼は
まるで野田さんだ。一見地味だがキラリと光って毒もある侮り難い作家である。

    ◇

初出はKissとKiss PLUS

asahi.com [評者]南信長(マンガ解説者)
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