【児童ポルノ】規制強化派と慎重派が激突─森山真弓「アニメや漫画も含めて規制を」 山口貴士「創作物のキャラクターに被害者はいない」at MOEPLUS
【児童ポルノ】規制強化派と慎重派が激突─森山真弓「アニメや漫画も含めて規制を」 山口貴士「創作物のキャラクターに被害者はいない」 - 暇つぶし2ch2:まっちょつるぎφ ★
09/07/02 17:42:19
■現行児童ポルノ法では不十分か? 安易な規制強化の持つ危険性
山口貴士 (弁護士)

 児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(以下、「児童ポルノ法」)の改正が議論されている。
 改正の争点は、単純所持規制の導入とマンガ、アニメ、ゲーム等、実在の児童を被写体としない創作物について、将来における
規制を見越した調査研究規定の導入の二点である。単純所持規制の是非、創作物規制の是非が問われていると言ってもいいであろう。
自民党、公明党による法案は単純所持規制(「自己の性的好奇心を満たす目的」という限定付きではあるが)、創作物規制に
関する調査研究規定導入のいずれについても「是」としている。

 児童ポルノ規制は児童の人権を守るための手段の一つであり、その規制が自己目的化してはならない。また、国際的に比較した場合、
単純所持を規制していない我が国の治安は良好であり、性犯罪の数が少ないという現実を無視してはならない。他国では、
単純所持規制の弊害に目を瞑ってもこれを導入しなくてはならない必要性があるのかも知れないが、我が国には、そこまでの
事情は存在しない。単純所持の犯罪化には反対せざるを得ない。
 創作物の規制については、単純所持の犯罪化以上の問題点が存在する。単純所持の場合には、まだしも、被写体とされている
児童という被害者が存在するが、創作物のキャラクターは、どんなに性的虐待の対象とされていようとも被害者ではない。映画や
小説の中の犯罪行為に実際の被害者が存在しないのと同じ理屈である。これを混同する議論こそ、「現実と空想を区別しない」ものとして、
排斥されるべきである。

 仮に、創作物の規制を導入した場合、実在しないキャラクターの年齢が問題になる。実在の児童が被写体となっている場合には、
児童の特定が出来なくても、小児科医等の専門家の鑑定により、一八歳未満かどうかの客観的な判断はかろうじて可能である。
しかしながら、実在しないキャラクターには、設定上の年齢しか存在せず、年齢の設定がないこともあり得る。人間ではなく、
数千歳の宇宙人、年齢の存在しないアンドロイドという設定もあり得る。結局、「見た目」で判断するしかなくなるが、客観的な
判断基準は存在しないため、捜査機関による恣意的な判断を回避する方法はなく、創作活動に対する捜査機関の自由な介入を許してしまう。
「見た目」の規制を問題にする以上、一八歳以上の者が一八歳未満であるという設定で登場、出演する表現物についても
規制すべきとの議論が巻き起こることは必至であり、実際、日本ユニセフ協会等は、同種の主張をしている。しかしながら、
これでは、同じ二〇歳の役者が出演している場合であっても、見た目が若く見える人の場合には、摘発の対象となってしまうが、
これは、容姿、外見による差別に他ならない。

 創作物規制は、憲法二一条で保障された表現の自由に対する制約に他ならないが、制約を正当化する根拠はどこにも存在せず、
憲法二一条に違反する。容姿、外見による差別に繋がる可能性もあり、個人の尊厳の尊重を定めた憲法一三条にも違反する。
憲法や表現の自由を持ち出す以前に「空想と現実を区別しない妄論」であり、常識に反する。妄論が正論として罷り通りそうな
国際的なマス・ヒステリアが存在するのであれば、冷静な検討と議論を呼びかけるのがコンテンツ産業大国である
我が国の役割ではなかろうか。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch