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【コラム】「アニメの殿堂」ほど正しい予算の使い方はない。批判する人はアニメやマンガを巡る日本の現状を理解しているのか? - 暇つぶし2ch1:あやめφ ★
09/06/08 12:39:57
5月29日に14兆円規模の2009年度補正予算が国会で成立したが、野党を中心に「無駄遣い」
「バラマキ」批判が続いている。特に無駄遣いの象徴とされたのが事業費117億円の
「アニメの殿堂」だが、見当違いも甚だしい。むしろ、無駄遣いとバラマキばかりの補正予算の
中では数少ない真っ当な予算と評価すべきなのである。この問題を巡る政策論争と報道を
見ていると、日本のクリエイティブ産業の将来は暗いと言わざるを得ない。

■ハリウッドの有名人は「まんだらけ」に行く

「アニメの殿堂」の正式名称は「国立メディア芸術総合センター」といい、世界が評価する
アニメ、マンガ、ゲームなど日本のポップカルチャーの展示施設を新たに整備しようという
ものである。この予算を民主党は「国営マンガ喫茶」「アニメの殿堂」と喩耶して、今回の
補正予算の無駄・バラマキの象徴として政府への批判を強めている。ワイドショーを中心に、
メディアもそれを面白おかしく取り上げている。

だが、ちょっと待ってほしい。そうした人たちは、アニメやマンガを巡る日本の現状を理解して
いるのだろうか。それらが世界的に高く評価されていることは誰でも知っているだろう。
浮世絵、黒沢明監督の映画などに続く日本文化の久々の快挙である。それにもかかわらず、
オタク発・草の根出身の文化であるがためか、国内では冷遇されているのである。

例えば、日本のアニメの影響を受けたハリウッドの有名監督や大物プロデューサーが来日すると、
必ずアニメやマンガが集まっているところに行きたがるのだが、結局みんな東京・渋谷の
「まんだらけ」(マンガや同人誌の専門店。希少価値のある絶版本やおもちゃも扱っている)に
行くそうである。

なぜそうなるのか。地方には石ノ森章太郎氏の美術館など地元出身の大御所漫画家の
作品を展示した施設はあるが、世界が評価するアニメやマンガを体系的にアーカイブし、
その歴史や資産をちゃんとまとめた場所がないからである(秋葉原に東京アニメセンターが
あるが規模は小さく、そうした機能は果たしていない)。

日本にはアニメやマンガの大規模な見本市があり、例えば今年の東京国際アニメフェアには
3日間で約13万人が来場し、その10%程度が外国人だったという。1万人を超える外国人が
新しい作品の取引の場に来ているのに、彼らに文化としての歴史や資産を体系的に
見せる場は存在しないのである。

ついでに言えば、アニメの黎明期の撮影機は世界に数台しか現存しないが、東京都に
譲渡されたそのうちの1台は、倉庫に保管されているらしい。世界的にも貴重な文化資産が
死蔵されているとしたらいかがなものか。また、日本のアニメやマンガの歴史を体系的に
理解している日本人は意外に少なく、よほど外国の研究者の方が詳しい。

このように、アニメやマンガは今や日本の現代文化の代表であり、世界中から評価されて
いるにもかかわらず、文化の常識ではあり得ないくらいに国内で冷遇されているのが
現状なのである。

IT-PLUS(岸博幸)
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
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