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6月3日、アニメ製作会社ゴンゾ(旧GDH)は、平成21年3月期(20年4月~21年3月)の
通期決算を発表した。当初予定よりおよそ半月遅れての発表となる。
発表された数字は売上高が業績予想の61億円から63億3200万円となったが、利益面では、
これまでの予想を大きく下回った。また、同社の監査法人が決算書類に対しての意見表明を
行わないことを明らかにするなど、極めて厳しい状況になっている。
営業損失は21億2000万円、経常損失は23億5100万円、当期純損失は34億100万円である。
いずれも昨年に続く大幅な赤字となった。
これはいずれも業績予想を下回っている。ゴンゾは予想との差異について、DVD市場の
低迷と北米市場の厳しい環境を挙げ、そうした現在のアニメ市場やグループのこれまでの
売上実績など踏まえ、グループ資産の将来の回収可能性を、より厳格、保守的に見直しため
としている。
事業別では、アニメーション事業が売上高40億500万円、営業損失15億9700万円と依然
マイナスである。一方、オンラインゲーム事業は22億9600万円の売上に対して、営業利益が
1億2900万円となった。オンラインゲーム事業の中核であるゴンゾロッソは、今年3月31日付けで
中小企業サービス機構対して売却されたが、今期の決算には含まれる。
ゴンゾは、平成22年3月期については、オンラインゲーム事業とキャピタル事業から撤退し、
新たにアニメーション事業に特化する。しかし、DVD市場の低迷と北米市況の冷え込みなどが
増しているとして、今期についても厳しい見通しを示している。
売上高は平成21年3月期のおよそ1/3となる22億2700万円、営業損失4億1300万円、
経常損失4億7100万円、当期純損失3億2500万円を予想する。
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平成21年3月期決算短信
URLリンク(www.gdh.co.jp)