09/05/14 12:24:30
「りぼん」「マーガレット」など、集英社の少女・女性漫画雑誌八誌が主催する漫画家の新人賞
「第二回金のティアラ大賞」で、尼崎市高田町、有田直央さん(20)の漫画「フロムエウロパ」が、
優秀賞となる「銀のティアラ賞」に輝いた。人と接することが苦手で、不登校も経験した有田さん。
念願だったプロ漫画家としてのデビューが決まり「読んでもらった人に、元気を与えられる
漫画家になりたい」と張り切っている。
同賞は二〇〇七年、次代を担う少女漫画家の発掘を目的に創設。人気漫画「NANA」の作者
矢沢あいさんらが審査を担当し、金・銀の受賞者は二年間、集英社と専属契約を結ぶ。
第二回の今回は計二百九十五作品の応募があり、有田さんを含め二人が銀賞に選ばれた
(金賞は該当なし)。
「フロムエウロパ」は、氷に覆われた惑星で暮らす二人の女の子「トート」「ガナシ」が主な
登場人物。トートは見知らぬ星に男の子がいるかもしれないと考え、空に向かって同じように
「ほかの星に人がいたら」と思いをはせる運命の人と出会う-という物語。「話に独自性があって
おもしろい」「登場人物の表情が生き生きしている」などと評価された。
幼いころから絵を描くことが好きだった有田さん。一方で「みんなが同じ教室で、同じことを
勉強することに疑問を感じた」といい、小学校、中学校と学校に通わなくなった。悩んでいたときに
元気をもらったのが漫画だったという。
高校へは行かず、漫画家を目指して専門学校に通ったが、集団行動になじめずに途中でやめ、
自己流で技術を磨いた。有田さんは「受賞をきっかけにいろんな人と出会えたことで、
人間っていいものだと思った。これからは一生漫画家として頑張りたい」と語った。
受賞作品は二十八日発売の雑誌「コーラス7月号」に掲載予定。
神戸新聞
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