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「スーパージェッター」や「風のフジ丸」などで知られる漫画家、久松文雄さん(66)が
いま古事記全巻の漫画化に取り組んでいる。
「果たしていつ完成するのか、自分でも見当がつきません。こうなるとライフワークですね」
神社新報の協力を得て、神社の参拝記念用の冊子「まんがで読む古事記」の作成を企画した
青林堂が、「神を描く」という視点で目を付けたのが久松さんだった。
手塚治虫のアシスタントとして出発した久松さんは端正な漫画を描く。清潔で美しい
女性キャラクターの造形では並ぶ者のない存在。現在取り組んでいる中国の
歴史物でも、リアルで格調高いキャラクター造形が高い評価を得ている。
天と地の始まりから須佐之男命(すさのおのみこと)が姉の
天照大神(あまてらすおおみかみ)に会うために天の浮橋を渡るところまでを描いた
第1巻を見る限り、同社のねらいは見事に的中しているといえる。
伊耶那岐(いざなぎ)と伊耶那美(いざなみ)の国生みのための交わり、子殺し、
黄泉(よみ)の国に横たわる伊耶那美の腐乱死体など、現代から見ても刺激の
多い場面が「古事記」には多々あるが、久松さんは省略することなく品位を保って描き出す。
「『古事記』はこれまでにも漫画化されてますが、今回は話を一切省略することなく、登場する
神々すべてを造形することで、これまでにない作品にしたいと考えています。実際に
取り組んでみて、これほどファンタジーとして面白いものだとは思いませんでした」と久松さん。
神社向けの第2巻は7月に、1、2巻を合本した一般向けは8月に刊行される予定。
問い合わせは青林堂TEL03・5468・7769。
MSN産経ニュース
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