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【書籍】栗本薫さん「グイン・サーガ」126巻 - 尽きぬ「夢」30年 がん闘病も糧に - 暇つぶし2ch1:スベリコミー3号φ ★
09/04/21 20:09:45
栗本薫さん(56)の大河ファンタジー「グイン・サーガ」が誕生から満30年を迎えた。
本編126巻は一人の作者が描いた小説では世界最長と言われ、壮大な物語は1年半前見つ
かったがんと闘いながら今も広がり続ける。空前の「終わらない物語」への思いを聞いた。
刊行スタートは26歳だった1979年。前年に江戸川乱歩賞を最年少(当時)受賞して
小説家デビュー、若者文化の代表として脚光を浴び始めたころだった。「当時の私は生意気
で傷つくことを恐れず突進していた。今はこの話を2代、3代の家族で読み継ぐ読者もいる。
年を取ったなと思うし、30年はうたかたの夢のようです」
国を滅ぼされたパロ王家の双子の姉弟を救った豹頭(ひょうとう)の戦士グイン。その活躍に
始まる物語は、剣と魔法の異世界を舞台とするヒロイック・ファンタジーの形式を日本に持ち
込んだもの。本編は当初目標としていた100巻を2005年に超え、番外編の外伝22冊を
含めると148冊に達する。「最初からいつまでも続くネバーエンディングストーリーを書き
たかった。100巻は無限大の意味だったんですよ」。総発行部数は3000万部を超え、英
独仏語などにも翻訳された。

4月に発売された最新刊
「三国志」のような国々の攻防を軸とし、王を目指す戦士、策謀家の貴公子、美しい予言者の
王女らの運命が絡み合う物語は、シェークスピアのような宮廷劇にも、映画「アラビアのロレ
ンス」のように砂漠の英雄譚(たん)にも変化する。「100巻を超える長さなら、やりたい
ことがみんなできると思った。宝塚のきらびやかさも歌舞伎の見得(みえ)もみんな入ってい
る」と笑う。
「あなたは夢の国が近い人」。元SFマガジン編集長の夫にはそう言われるという。「その夢
の中に好きな本や映画がふわふわ漂い、物語の栄養になっている」。つきないアイデアの秘密
を明かす。
ミステリー、ホラーの執筆のほか、中島梓名義での評論、エッセーから芝居の演出・脚本と活
動は多彩。多忙な中でも、「グイン・サーガ」は、この30年間、2か月に1冊という超人的
ペースで刊行してきた。一方で、2007年11月にがんが見つかり、半年間、入退院を繰り
返した後も抗がん剤治療を続ける。副作用で体力が落ち、長時間の執筆ができなくなった。
「以前はコンスタントに月1000枚の原稿を書けたのに、今は200枚台。急がなきゃ、
一冊でも先に行きたいと思っている」
がんと分かった後に書いた125巻『ヤーンの選択』では、主要人物の一人、スカールが病の
苦しみを独白する場面がある。物語全体には影響していないが、「闘病の実感は登場人物に表
れたかもしれない」という。
だが、エネルギーの固まりのような作家は、「執筆を続けられる病気だったことは天のおぼし
めし」と試練も前向きに受け止める。「私ってやりたいことが尽きない人間だった。でも足を
止めて、自分の中で大切なものが何か考える『ゆとり』ができた」
今年4月からは初のアニメ版の放送がNHK・BS2で始まり、新たなファンを増やし続けて
いる。だが、フィナーレがいったい何巻になるか、どう終わらせるかはまったく考えていない。
「読者もそうですが、まず自分自身が先を知りたいんですよ」

ソース(YOMIURI ONLINE) URLリンク(www.yomiuri.co.jp)


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