09/04/13 22:58:10
5月4日から6月7日まで京都国際マンガミュージアムで、フランスのバンド・デシネの
巨匠メビウスさんをテーマにした企画展が開催される。
「彼自身によるメビウス―フランス・マンガ界の巨匠ジャン・ジロー＝メビウス」展と題された
今回のプロジェクトは、この5月にメビウス氏が来日するのにあわせたものである。
メビウス氏はマンガ文化の研究や紹介を行う京都精華大学、京都国際マンガミュージアムの招きによって今回京都を訪れる。
バンド・デシネは、日本のマンガと同様に絵により物語のストーリーを語る表現形式である。
日本のマンガや米国のコミックスの並ぶと同時に、より芸術性が重視されるなど、
これらとはまた異なる世界を持っている。フランスを中心とする南ヨーロッパ地域で人気が高い。
メビウス氏は、本名ジャン・ジロー名義も含めて『ブルーベリー』シリーズ、『謎の生命体アンカル』シリーズなど
多数のバンド・デシネを発表しており、この分野の第一人者である。
活動はバンド・デシネに留まることなく、アニメーション映画の名作と名高い『時の支配者』や
SF映画『エイリアン』『トロン』など幅広い分野に広がっている。
また、その活動はフランス語圏だけでなく、世界の多くのクリエイターに影響を与えている。
なかでも宮崎駿監督との交友はよく知られている。
また、大友克洋氏や谷口ジロー氏、藤原カムイ氏など、その創作活動におけるメビウス氏の影響に言及する作家でも数多い。
そうしたことから今回は、同氏と日本のアーティストによる2つの講演企画も行われる。
ひとつは5月6日に、京都国際マンガミュージアムで行われる
トーク・パフォーマンス「メビウス×村田蓮爾 線が語る―イラストレーションからマンガへ」である。
もうひとつは、その翌日5月7日に京都精華大学で行われる講演会「メビウスが語る、メビウスを語る」となる。
京都国際マンガミュージアムの方は14時から16時まで、メビウス氏と人気イラストレーターの村田蓮爾氏が作品制作について語る。
入場は無料、朝10時から先着250名に整理券を配る。
京都精華大学のほうも、14時から17時と3時間たっぷりと時間が取られている。
こちらは2部構成で第1部はメビウス氏自身による作品紹介となる。
さらに第2部ではアニメ監督のりんたろう氏とマンガ家でアニメや実写の映画監督も行う大友克洋氏が登壇する。
日本を代表するアニメ、マンガの巨匠がメビウス氏を語る貴重な企画となる。定員は700名、当日先着順で参加出来る。
京都国際マンガミュージアムは、昨年はバンド・デシネをテーマに「フランス語圏のマンガ―バンド・デシネの歴史と展開」と題した
企画展示も行っている。日本のマンガだけでなく、世界各地マンガ表現の研究、紹介に力を入れている。
マンガ大国とされる日本だが、バンド・デシネやコミックスといった海外文化の紹介は意外に少ない。
そうしたなかでの今回の試みは大きな意味を持っているだろう。
ソース アニメ！アニメ！
URLﾘﾝｸ(animeanime.jp)
京都精華大学
URLﾘﾝｸ(www.kyoto-seika.ac.jp)
京都国際マンガミュージアム
URLﾘﾝｸ(www.kyotomm.jp)