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【北米アニメ事情】明暗分けた2作品― 売り切れに驚き「AKIRA」と「らき☆すた」の苦戦 - 暇つぶし2ch1: ◆newsSM/aEE @きよたろーφφφ ★
09/02/24 20:49:36
【『AKIRA』 売り切れの驚き】
長期低落傾向が続くDVDやBlu-Ray Disc(BD)などの映像パッケージビジネスを中心に、相変わらず
北米の日本アニメの業界には暗いニュースが続く。そうした中で久々に、明るいニュースが伝わってきた。

2月19日付けのICv2のニュースによれば、2月24日に北米で発売される『AKIRA』のBlu-Ray版が、発売
一週間前にして、出荷段階で完売したという。これを受けて発売元のバンダイグループは、セカンドプレス
に入っており、3月10日以降入手可能になるとしている。

ただし、この再プレスされた商品には、初版についていたスリップケースとブックレットはセットされないという。
こうしたことからも『AKIRA』BDの出荷数が、事前の予想を大きく上回ったことは間違いないだろう。

米国では小売店が映像パッケージを仕入れた後、いつでも商品を返品出来る仕組みのため人気のある
商品は多めに仕入れる傾向がある。このため出荷数が必ずしも売上に直結するわけではないが、少なくとも
小売店の判断では『AKIRA』は売れ筋タイトルというわけだ。

【DVDに続くヒット ファンは何度でも買う?】
こうした『AKIRA』への注目は、ハリウッドのクリエイターにファンが多いなど、現在のアニメファンを越えた
根強い作品の人気によるところが大きい。実際に、2月20日の米国アマゾン・ドットコムのBD総合チャートでは、
『AKIRA』は総合ランキングの第10位につけており、その人気の広がりが感じられる。

今回の北米版『AKIRA』BDの特徴は、2月20日に発売された日本版の『AKIRA』と同じマスターを利用した
HDニューテレシネ&192kHz 24bitオーディオであることだ。単なる旧バージョンのBD化でなく、BDならではの
商品にしたことが古いファンの心を惹きつけたとみられる。

実は『AKIRA』は、2001年にパイオニア エンタテインメント(現ジェネオン エンタテインメント)がDVDを発売した
際にも、その年の7月第4週のDVDの週間総合チャートにトップとなった記録がある。

DVD化の際の売りはデジタル修正版だった。作品の初出は1989年だが、SF映画の古典としてクオリティが
上がれば何度でも買う熱烈なファンを獲得していることが、成功の理由といえそうだ。

【日米同時発売への影響は?】
今回の『AKIRA』はビジネス的にも重みがある。この商品が国内の映像パッケージ大手のバンダイビジュアル
の世界戦略タイトルだからだ。商品は日米同時販売、マスターは日本語版、英語版同一のものを共有している。
また、日本語と英語両方の吹き替えのほか、日本語、英語いずれもの字幕がON・OFF選択可能である。
映像特典に劇場予告編や大友克洋による静止画の絵コンテ集が入っている。

通常のアニメの映像パッケージは、各国ごとに異なるマスターを製作する。今回はこれを共用することで製造
コストを抑えることが可能になっている。また、北米での販売はバンダイビジュアル、販売は同じバンダイナムコ
グループのバンダイエンタテインメントだから、通常のライセン契約による販売よりもバンダイナムコグループが
得る利益は大きい。

『AKIRA』が特別なタイトルということもあるが、映像パッケージの世界同時発売に挑戦するバンダイビジュアル
にとっては、大きな成果になったことは間違いないだろう。

>>2へ続く

animeanime
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