09/02/12 20:05:32
2月12日、エンタテイメント企業大手のバンダイナムコホールディングスは、
グループ各社の4月1日付の機構改革を発表した。なかでも大きな機構改革が行なわれたのは、
アニメを中心に映像事業を手掛けるバンダイビジュアルである。
バンダイビジュアルは、特に事業の要となるコンテンツ本部と事業戦略本部を、
これまでと異なるかたちに再編する。ビジネス環境の変化に対応した編成となる。
今回大きく注目されるのは、これまでプロデュース1部から3部から編成されていた
コンテンツ本部と事業戦略本部宣伝促販部を、プロパティのターゲットごとに再編したことである。
プロデュース関連事業は、ガンダム事業部、ハイエンド事業部、キャラクター事業部、
アニメ事業部、映画事業部、音楽事業部の6部となる。
バンダイナムコHDにとって、最も重要なキャラクターブランドであるガンダムが単独事業部と
なっていること、所謂マニア向けの作品を扱うハイエンド事業部の設立などが特長になっている。
これまでも玩具会社のバンダイがチーフ・ガンダム・オフィサーを設けており、アニメ製作会社の
サンライズがガンダム事業部を設けているが、バンダイビジュアルがガンダム単独の事業部を
設けるのは初めてである。
ハイエンド事業部は、バンダイのコレクター事業部やサンライズのハイエンドワークス事業部に
相当するものとみられる。バンダイビジュアルが、グループ各社が行なっている
プロパティターゲットごとによる事業部制を取り入れたかたちだ。
既に1月の人事発表で、コンテンツ本部は社長の管轄事業に変更されているほか、
今回はコンテンツ企画開発室を社長直轄とすることも発表されている。
同社のコンテンツ企画・開発にかける強い意気込みが表れている。
また事業戦略本部は、パッケージ本部とネットワーク・グローバル本部の2本部に再編される。
パッケージ本部は、パッケージ営業部、営業推進部、生産部から構成される。
ネットワーク・グローバル本部には、メディアの活用を検討する新メディア推進部、
イーコマースや動画配信などのインターネットビジネスを担当するネットワーク営業部、
さらに海外ライセンス業務や海外でのパッケージ業務などを担当するグローバル営業部を置くとしている。
コンテンツ本部が従来型のコアビジネスの核であるとすれば、
同本部は新事業開発を狙った戦略部門と言えそうだ。
バンダイビジュアル URLリンク(www.bandaivisual.co.jp)
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