09/02/08 17:42:05
宮代町のコミュニティーセンター「進修館」が、アニメや漫画の登場人物に仮装する
「コスプレ」愛好者の人気を集めている。西洋の神殿を連想させる建物などが写真撮影の
背景として好まれ、週末はカラフルな衣装でいっぱいに。ネット世代の若者が集う「社交場」と
なっている。七日には「ジャパン コスプレ フェスティバル(JCF)」(同実行委員会主催)が
開かれ、約四百人がお気に入りのアニメキャラクターに扮し、交流を楽しんだ。
「写真いいですか」「すてきな衣装ですね」。見知らぬ他人同士が共通の趣味を通して仲良くなる。
同じ制服を着た参加者が集まり、和気あいあいと記念撮影する姿はまるで修学旅行のよう。
千葉県から来た女子高校生(17)は「きょうはコスプレで知り合った社会人の友人と来た。
お互いに初対面でも気軽に話せるところが魅力」と語る。
にぎわう理由の一つが、施設の個性的な造り。意匠を凝らしたアーチ状の建物、それを背景に
広がる芝生広場が現実離れした雰囲気を醸し出す。「初めて進修館に来たけど、広くて
建物もきれい。また利用したい」と、東京都から来たコスプレ歴十年の会社員女性(30)。
撮影専門のカメラマンとして参加した鷲宮町の公務員男性(32)も「西洋風の建物と、
芝生の庭園の組み合わせが絶妙」と評価する。
同館は一九八〇年にオープンした敷地面積約五千百平方メートル、鉄筋二階建ての施設。
コスプレ会場として利用され始めたのは約二年前からで、ネットを中心にうわさが広がり、
利用者が殺到。歩道や道路に人があふれたり、一般利用者との間でトラブルも起きた。
そこで町は貸し出し回数を原則月三回とし、過激なコスプレを禁止するなどのルールを設定。
その結果、大きなトラブルはなくなったという。
榊原一雄町長は「今後は東武動物公園のコスプレ博や鷲宮町の『らき☆すた』、世界コスプレ
サミットなどとも連携し、観光の目玉として、さらに多くの若者が訪れてもらえるような仕掛けを
考えていきたい」と話した。
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