09/02/04 21:20:14
《「戦う少女」イケメンヒーローにない魅力 月子役 石橋けいさん》
「乙女ざかりに命をかけて、風に逆らう三姉妹」。そんなかけ声を響かせながら、女の子3人が変身して妖怪と戦う
特撮ドラマ「有言実行三姉妹シュシュトリアン」が復活する。1993年にフジテレビ系で放送された人気番組が、
16年を経て東北新社系CSチャンネル「ファミリー劇場」で2月7日から放送される。「仮面ライダー」「スーパー戦隊シリーズ」といった
男の子向けヒーロー番組とは違った“戦う少女”の魅力で、当時のファンだけでなく、番組を知らない今の女の子たちを取り込みたい考えだ。
「子供たちがあこがれるヒロインになれるのがうれしかった」
今も女優として活躍する石橋けいさん(30)は、「シュシュトリアン」で夫婦げんかが絶えない両親を仲良くさせる代わりに、
とり年の神様「お酉様」から変身する力を与えられ、平和を守って戦うよう命じられた山吹三姉妹の次女、月子を演じた。
当時はまだ中学生。「美少女仮面ポワトリン」「不思議少女ナイルなトトメス」などの“東映不思議コメディーシリーズ”の
「ファンだった」という石橋さん。シリーズ最新作に出演すると決まって「単純にうれしかった。まだプレッシャーを
感じる年でもなかったから」と振り返る。
■腕をつって出演
「妖怪・ザ・お正月」に「怪人大相撲」に「妖怪ヘリクツ」と、名前も奇妙なら姿も不思議な妖怪たちが巻き起こす騒動を、
着物をモチーフにしたコスチュームに変身した3人が解決するストーリー。最後に「古人曰(いわ)く、過ぎたるは猶(なお)
及ばざるが如し」「理屈と膏薬(こうやく)はどこにでもつく」といったことわざを持ち出し、妖怪相手に説教するシーンもおかしかった。
当時は3人ともまだ10代だったため「どういう意味なのか、どう言っていいのか分からない。監督が
細かく演出をつけてくれて、信じて言われたとおりにやっていました」。
勉強しながら臨んだ収録だったが、6話の撮影冒頭で脚立から飛び降り転がる演技で、石橋さんは鎖骨を骨折してしまう。
「ただの打撲かなあ、と思っていたら腕が上がらなくなって」。テレビ番組のヒロインが、リアルに腕をつって出演している場面は、
当人には不本意ながらも注目だ。
「妹の花子のアキレス腱(けん)が切れそうになるくらい」に激しいアクションも見どころの一つ。妹の花子、
姉の雪子を入れた女の子たち3人が、チームワークで怪人たちを相手に大立ち回りを演じる。イケメンの男性が
変身して戦う最近の特撮ヒーロー番組にはない魅力がつまっていた。
■豪華な共演者
共演者たちがまたすごい。お酉様を演じたのは怪異な風貌(ふうぼう)で知られる麿赤児(まろあかじ)。
舞台で活躍していた彼が、日曜朝のテレビ番組に登場したことを驚いた演劇ファンも多かった。お酉様の命令を
三姉妹に伝える“フライドチキン男”を吹越満(ふきこし・みつる)、三姉妹の前にたびたび現れ大騒ぎする
“ETおばさん”を柴田理恵と、今では大人気の役者たちが、奇妙な衣装でコミカルな演技を繰り広げる。
「吹越さんはアドリブばかり。笑わないようにするのが大変でした」。ほかに劇作家の松尾スズキ、「踊る大捜査線」の
秋山副署長役が有名な斉藤暁(さとる)といった人たちも出ているが、特撮ファンには「ウルトラマン」と共演した第40話が
注目されそう。円谷プロダクションの協力で実現したエピソードで、エレキングやバルタン星人といった怪獣たちも登場する。
「15年たつけれども、いまだにこうして注目してもらえる作品に出られていたことがうれしい」と今回の放送を喜ぶ石橋さん。
「すごく楽しめる作品。DVDも出ているけれど、毎週1回ずつ見ていくのも楽しいですよ」
引用元:MSN産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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