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新潟市中央区に6月完成予定の県立野球場(仮称)の名称をめぐり、県は28日、本県ゆかりの
漫画「ドカベン」を付けることについて、同市や野球団体と検討に入ることを決めた。
景気悪化もあって、計画している命名権(ネーミングライツ)売却に企業が名乗り出る見通しが
立たないためで、当面の県費負担の軽減策などに一定のめどがつけばドカベンになる
可能性が高まった。
泉田裕彦知事が同日、ドカベンを求める約4万人分の署名提出に訪れた野球団体幹部らと面会。
県の出費を過度に増やさないよう管理費の工面などを一緒に検討していくことで合意した。
今後、収益の一部を管理費に充てる協賛ゲーム、募金などの実施について官民で話し合うほか、
将来的にドカベンの名前と企業名を組み合わせる折衷案も視野に調整が進む見通し。
それらの議論を踏まえて泉田知事は2月下旬までに、方針を決める。
この日の面会では、署名と要望書を受け取った泉田知事が「皆さんがネーミングライツに
応募するとかワンコイン(の寄付)を募るといった考えもある。みんながハッピーな形で
終わる方法を一緒に考えたい」と提案。
署名発起人代表の金子健三・県立野球場建設促進委員長は「全国的に知名度の高い
ドカベンを付ければ球場の価値も上がり、経済効果もついてくる。私たちは企業でないので
ネーミングライツ応募はできないが、別のやり方で(管理費の支援を)考えたい」と述べた。
野球場の名称については県が運営経費削減のため2008年度中に命名権売却を決める計画で、
1年ほど前から複数の企業と交渉したが、難航。一方、県硬式野球連盟をはじめとする
野球団体と新潟市商工会議所などが、同市出身の水島新司氏の人気漫画「ドカベン」を
付けるよう求めて昨年7月から署名運動を展開してきた。
新潟日報
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