09/01/28 18:20:18
昔も今も、子どもに人気のブロック遊び。本物そっくりの船や飛行機を作ろうとして、「もっと小さくて、
細かいブロックがあったらなあ」と思った記憶のある大人も多いのではないだろうか。
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ダイヤブロックの河田から昨年秋にデビューしたナノブロックは、最小のブロックが縦横４ミリと通常
の半分の小ささ。専門メーカーの監修を受け、まるでプラモデルのようにリアルな戦艦大和を作れる
セットも売り出されている。
「ダイヤブロック博士」の肩書を持つ同社の前原浩さんも開発に加わった。「映像で言えば画素数が
上がったようなもの。同じサイズで、より細かな表現ができます」と話す。
研究は十数年前から始まっていた。小さくても、「組む」「外す」がスムーズにできるように、１年近く
かけて、より精巧な金型をつくった。でき上がったブロックが小さすぎて静電気で金型にくっつくため、
掃除機のように吸って外す装置も考えた。６２年の誕生以来、長野県の工場で生産し続ける国産の
技術力があればこそだ。
前原さんは、幼稚園やおもちゃ売り場でブロック遊びを教える。親はよく、「うちの子は集中力がない
から無理」と言うが、簡単な作業から徐々に教えると、夢中になって家や車を完成させる。「自分の手
でできあがっていくのが分かるので、満足感が大きいんです」と理由を説明する。
ブロック遊びで大切なのは壊すこと。「満足できる作品はそのままにしたくなるが、違うモノを作れば、
その過程で新しい発見があります」と前原さん。より自由に想像力を広げてもらおうと、ナノブロックは、
基本的な９種のブロックだけにした。（星賀亨弘）
●インテリア用も人気
ナノブロックの対象年齢は１２歳以上。昨年暮れ、農業大学を舞台にしたマンガ「もやしもん」の最新巻に、
登場するキャラクターが作れるナノブロックを付録にした限定版、７（ナノ）巻が売り出され、すぐ完売した。
戦艦大和は７３５０円（価格は税込み）。基本６色のセット（３６７５円）やモノトーンのセット（２９４０円）の
ほか、部屋に置く小物として、ライトグリーンやスカイブルーのブロックを入れた小瓶（７１４円）もあり、
女性に人気という。
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