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非暴力的なゲームでも人間関係などに悪影響？―米ユタ州での研究
一般に、激しい暴力描写を含むビデオゲームは世間の風当たりが強いもの。
欧米ゲーム事情でも何度かその例を紹介してきたが、今度は、“ゲームは暴力描写の有無にかかわらず
悪影響があるのでは？”との可能性を示唆する発表がアメリカで行われた。
英ニュースサイト“Telegraph”などによると、米ユタ州のブリガムヤング大学において、
ビデオゲームはたとえ暴力描写を含んでいなくても、学生の間で見られるネガティブな徴候との
つながりが深いことが発見されたという。
この研究は、800人以上の学生の行動を分析したもので、主に以下の結果が示されている。
・頻繁にゲームをプレイする若い女性は、自信に欠けている（これは男性には見られなかった徴候）
・ビデオゲームをよくプレイする学生は、そうでない学生と比べてアルコールや薬物を摂取する確率が高い
・ビデオゲームをプレイする学生は、友人や親との関係が疎遠である
（ただし、ゲームとの関連がとりたてて顕著というわけではない）
研究チームを率いた同大学のWalker教授によれば、「とくに目を引いたのは、ビデオゲームに関連して
得られた徴候は、すべてネガティブなものだったということです。
従来の研究は、プレイヤーの攻撃的性向にだけ焦点を当てていましたが、ゲームはそれ以外の問題にも
関係していると見られます」とのこと。
ただし、この研究に対しては、「ビデオゲームがこれらの徴候を生み出しているとは限らない。
原因と結果を取り違えているのでは？」という反論もネットで多数出ている模様。
Walker教授自身も、因果関係については断定をひかえており、「若者はゲームをしたいあまりに、
大事な社交の機会から遠ざかっているのかもしれないし、逆に、人間関係ですでに問題を抱えている人が、
時間のつぶし方を探しているのかもしれません。私の推測では、その両方が起きて悪循環になっているのでしょう」
としている。
（中島理彦）
G-para.com [2008/1/27]
URLﾘﾝｸ(www.gpara.com)
翻訳元記事:テクノグラフ [英語]
URLﾘﾝｸ(www.telegraph.co.uk)