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アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒロインなどの当たり役を持つ人気声優は、甘い声に加えて
ビジュアルでも魅する。しかし、それだけで売れるほど甘い世界ではなかった。
「ちっちゃいころから歌が好きで、高校生のころに歌い手になりたいなって」。上京して
歌手を目指すも、チャンスに巡り会えず、「いつまでも夢を追いかけてもしょうがない」と
02年、タレント養成所に入る。「歌一本よりお芝居の勉強をした方が可能性が広がるのでは」と、
声優・タレントコースを選んだ。
04年に声優デビュー。「一つの役を頂いたからには演じ切らなくちゃいけない」と意気込んだが、
動画に声を入れるアフレコは「高い壁」だった。同時に、念願の歌手デビューも果たしたが、
どちらもいまひとつパッとせず、歌手業は休業状態に。
ここでめげては今はない。「声優も歌手も両方しっかりやっていきたい」との決意を胸に秘め、
ギターを勉強して曲を作り、オタクのメッカ、東京・秋葉原の路上に立った。最初はチラホラだった
聴衆が次第に増え、「みんなと歌を通して会話してる」という感覚に至った半年後、
「涼宮ハルヒ」の役に恵まれブレイク。07年から歌手活動も再開した。
「もう、それはうれしいですよ。何度もあきらめかけたことあったし。いま作品をリリースし続けている
という方が信じられない」。どこまでも控えめな笑顔が、ファンを魅了する。頭を打った時期は
「あって良かったですよ。あのころの自分がいなければ、出会えなかった人がたくさんいるので」と
周囲への感謝も忘れない。
昨年11月、ニューアルバム「Parade」を発売した。彼女の声が存分に伸びる。「今までは
音が硬い感じでしたが、今回は温かい感じに。徐々に私らしくなってるかな。等身大の私に
共感してもらえたら」
秋葉原のアイドルの素顔は「子どものころは地味で内弁慶。マイナス思考で自信なくて、
人前に出るの苦手」。今はファンの前で歌い、笑顔に出会う喜びが、彼女を走らせる。
毎日jp
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