09/01/04 00:55:29
角川グループがYouTubeにアップロードされた自社グループ コンテンツから得た告収入が、
昨年末に月間1000万円の大台を超えていることが明らかになった。
角川グループホールディングスは2008年1月にグーグルと提携を行い、動画共有サービスの
YouTube上で協業することを明らかにした。その後、自社がアップロードするコンテンツだけでなく、
ユーザーが自社のコンテンツを利用してアップロードした動画も積極的にビジネスに
活用することを決めた。
角川グループはユーザーがアップロードした自社コンテンツの動画を自社の基準により、
掲載許諾(公認バッジ付与)の是非、広告掲載、収益の配分などを決定する。角川グループが
許諾をするコンテンツには、PV以外の短い本編やMADと呼ばれる二次創作が含まれて
いることなどが発表当時大きな話題を呼んだ。また、広告を付加することでビジネスでの
収益化も目指した。
今回月間1000万円を超えたことが明らかになった広告収入は、YouTube内の自社コンテンツに
付加されたこれらの広告から構成される。コンテンツの大半は、ユーザーが投稿した
『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『ストライクウィッチーズ』などのアニメ作品関連動画が
大半を占めると見られる。
角川グループ自身がアップロードしたコンテンツと公認コンテンツの再生回数は、
2008年6月に公認バッジの付与開始から急増している。2008年9月から11月の間の
3ヶ月間の合計再生回数は5000万回を超えている。
しかし、収入が増えたのは動画内の広告を埋め込んだ2008年10月のinVideoAd導入後である。
inVideoAdの採用が短期間での収入急増につながり、一気に大台を超えたことになる。
動画配信ビジネスは、これまでのところ国内、海外とも苦戦している例が多い。
特に広告依存型のビジネスは難しいとされる。
しかし、角川グループの試みは、ユーザー投稿を巻き込むことで、ビジネスモデルの構築が
可能であることを示している。角川グループが、ネットユーザーに人気のあるコンテンツを
数多く保有していることが大前提になってはいるが、今後のインターネット動画ビジネスにも
示唆を与える例と言えるだろう。
アニメ!アニメ!
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