08/10/22 20:44:30
天竜浜名湖鉄道(通称・天浜線)の再生事業に取り組む
「天竜浜名湖線市町会議」(会長・鈴木康友浜松市長)は
21日夜から翌22日未明にかけ、鉄道と道路を走行できる
新交通システム「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の
試験走行を同市北区内で行った。導入計画を進めている
富士市に次ぎ県内2例目の走行となった。
天浜線終電後の午後11時半ごろから試験は始まり、
第1回走行にはDMVを開発したJR北海道の社員ほか
鈴木市長や天浜線の井口健二朗社長らが車体に乗り込んだ。
三ケ日駅から鉄道走行し、約8キロ先の西気賀駅手前の踏切付近で線路を離脱。
国道362号を走行して三ケ日駅まで戻った。
事前研修を受けた天浜線の運転士が鉄道の運転を担当し、
1回目の時速25キロから回ごとに速度を上げていき、
この日は時速50キロまでの安全性を確認した。
鈴木市長は「思った以上に乗り心地が良く切り替えもスムーズ。
今後も天浜線や周辺市町と連携し、実現に向けてよく検討していきたい」
と語り、井口社長も「DMVを導入すれば利便性が悪いという
天浜線の課題を解決できる。観光振興にもつながるはず」
と実現に向け、意欲を示した。
駅周辺や沿道には、夜間にもかかわらず大勢の見物人が詰め掛け、
初めて目にするモードチェンジなどを興味深そうに見守った。
天浜線が大好きで父親と一緒に三ケ日駅へ見学に来た斉藤進也君(9つ)は
「車体が格好良く、タイヤからの切り替えもあっという間だった。
DMVの運行が実現したら真っ先に乗りたい」と興奮した様子で話した。
試験走行は22日夜間にも行う。同会議は2日間の走行結果を受け、
来年1月下旬に市民モニターを乗車させた実証実験に挑む。
同市北区周辺の観光名所と各駅との間を、
鉄道と国道362号などを通って運行するコースを予定している。
静岡新聞
URLリンク(www.shizushin.com)
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