08/10/21 21:02:35
3年前の台風被害で経営を断念し、会社の清算準備を進めている
第三セクター・高千穂鉄道(高千穂町、TR)は
20日、延岡市で取締役会を開き、保有する車両の譲渡予定先を決めた。
トロッコ列車2両はJR九州に有償譲渡、
一般車両7両のうち6両は沿線2町や四国の三セク鉄道などに無償譲渡する。
トロッコ列車は2003年に導入された比較的新しい車両で、
JR九州に譲渡を打診したところ、
「日南線を中心に県内路線の活性化に活用したい」との回答があったという。
TRは導入費用を全額補助した日本宝くじ協会とみやざき観光コンベンション協会
の承認を得て、JR九州と価格などについて交渉する。
一般車両は要請に基づき、日之影町2両▽高千穂町2両▽
四国の第三セクター・阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)1両▽
宮崎市内の運送会社1両‐にそれぞれ無償譲渡。
1両は老朽化が進んでいるため解体処分する。
川水流駅(延岡市北方町)構内にある点検作業用の軌道モーターカー1両は
熊本県の第三セクター・南阿蘇鉄道に有償譲渡する。
沿線3市町のうち、延岡市は軌道モーターカーの活用を検討していたが、
「地元で意見を聞いたが、具体的な活用策が出てこなかった」(首藤正治市長)
として、譲渡要請は見送ったという。
また、廃線になる高千穂線の有効活用を目指す「高千穂あまてらす鉄道」(高千穂町)も
車両の譲渡を申し入れていたが、高千穂町がTRに譲渡要請をした際、取り下げたという。
西日本新聞
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