08/10/19 21:11:09
鳴門市内の鉄道愛好家や元鉄工所勤務者らが十八日、鳴門駅近くの第三公園に展示されている
蒸気機関車の化粧直しを始めた。設置されて四十年近くたつが、一度も手が入れられたことがなく、
傷みが激しくなっているため。一週間かけて修理や塗装を行い、往時の輝きを取り戻させる。
展示されているのはC11型蒸気機関車。一九七〇(昭和四十五)年、市が旧国鉄から譲り受けた。
汽車公園とも呼ばれる公園のシンボルだが、潮風を受けて老朽化が進み、
十年ほど前からは塗装のはがれやさびが目立つようになった。
見かねた川北倫生さん(70)=無職、大津町大代=が修復を呼び掛け。
公園周辺の人を中心に六十-八十一歳の九人が集まり、ボランティアで作業をすることにした。
この日は、車体側面や車輪周りの塗装を、電動やすりや金属ブラシを使って落とした。
三日かけて塗装を完全にはがした後、さびて穴が開いた煙よけの鉄板を補強し、
ペンキで全体を黒く塗り上げる。
機関車は、三五年の製造。各地で活躍した後、六八年から二年間は高徳線や鳴門線を走っていた。
七〇年に廃車が決まり、それを知った地元の子どもたちが市長に「大好きな機関車を残してほしい」
と手紙を書き、公園での展示が実現した。鳴門駅から公園までは約四百メートルも離れていたため、
わざわざレールを敷いて移したエピソードもある。
ボランティアは現在も募集中。問い合わせは川北さん<電088(685)2308>。
徳島新聞
URLリンク(www.topics.or.jp)
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