08/09/26 16:39:33 DzlDCpPn
ハヤカワ翻訳版「生と死の支配者」を読んだので、途中までのあらすじをざっと書いてみた。
主人公:ロイ・ウォルトン 人口平均化施行局、通称ポピークの副長官
70億を超える人口を賄うため、人口密度の高い地域から低い地域に移民させたり
身体的欠陥のある子供や大人を安楽死センターでの”ハッピースリープ”送りにする業務をこなしてる。
実は人口平均化施行局には人口問題を根本的に解決するための秘密の計画もあるが
それは長官しか知らない。
物語
2232年6月10日の朝、副長官室に有名な詩人のライル・プライヤーがおしかけてきて
「結核の可能性がある」ためにハッピースリープ送りにされようとしてる息子フィリップ(生後2週間)
の助命をする。ロイは彼の前ではダメだと断るが、後に「一人だけなら」とこっそりデータを改竄して
フィリップ・プライヤーの命を救う。しかし、この様子を弟のフレッドに見られ、後に恐喝されることになる。
時を同じくして、長官のフィッツモームが暗殺されロイは臨時長官となるが、フィッツモームが秘密裏に
進めていた驚くべき計画を知る。1つ目は金星のテラフォーミングが進んでいること、2つ目は超光速航行
が既に成功し新しい地球探索が進んでいること、3つ目は不老不死の血清が開発されたこと。全て人類の未来を
大きく変えるものばかりである。
しかし、金星のテラフォーミング実験は大失敗、2つ目の探索では第2の地球がみつかったものの、隣の惑星
の異星人が移住に難を示しあわや戦争の危機に。3つ目の不老不死については研究者が死亡、そのデータは
フレッドに盗まれ、技術と引き換えに長官のイスをよこせと恐喝してきた。
しかもこうした情報を隠していたとマスコミに叩かれ長官のイスも危うくなり大ピンチのロイ・ウォルトン。