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終わってみれば主砲・金本知憲外野手の２号ソロによる１点だけ。大事な試合をまたまた貧打で
落とした岡田彰布監督は「言うことは今までと一緒。ここまできて同じことを言うてもしゃあない。
残り４試合。一つも負けられないというのは選手も分かっているよ」とサバサバした表情で話した。
巨人とは数字の上で完全に並んだ。セ・リーグの規定により同率となった場合は、直接対決で
現在１３勝１０敗と勝ち越しを決めている巨人の優勝となる。
阪神が優勝するには巨人より多い勝ち星が必要となり、８日の最終決戦は絶対に負けられない
戦いとなる。そこでチーム関係者が一計を案じた。「原監督の顔を殴れ！」というのだ。
もちろん、実際に原監督にパンチを浴びせるわけではない。標的は敵将が大喜びしている時の
顔写真。阪神ナインが原監督のトレードマークでもある独特の表情やしぐさに嫌悪感を
抱いていることがヒントとなった。
原監督は本塁打を打った選手をベンチ前で出迎える時などに目をグッと大きく見開き、選手と
両手の拳をチョンと合わせる。この光景に虎ナインは「何であんなに目を開く必要があるんかな」
「あのギョッとした目は気持ち悪い。見たくない」「あのグーのチョンタッチも何かむかつくわ。
普通でいいやん」とボロクソだ。
こうした表情を利用しない手はない。チーム関係者は「原さんが目を見開いて、拳を突き出して
いる時の写真をロッカールームの出入り口に張っておくんだ。そうすればグラウンドに出る時に
目に入る。嫌な顔を見れば“負けてたまるか”という闘争心も高まる。通り過ぎるときに顔に
パンチでもすれば、さらに気合も入るでしょう」と真顔で話した。
打倒・巨人、打倒・原監督。猛虎軍団は文字通り強烈なパンチをお見舞いするつもりだ。
（東京スポーツ １０月８日（水）販売号より）