08/09/30 05:05:17 O
イチロー「僕はナンバーワンになりたい人」
“張本超え”はならなかった。
ペドロイア(レッドソックス)と並ぶ今季最多の213安打を放ったが、
3085安打まで、あと2本でシーズンを終えたイチローは「疲れた」と口を開いた。
「僕がずっと記録を追っていたのに、何かに追われているイメージがずっと付きまとっていた」という。
2打席目の遊ゴロで「(張本さんを)超すのはしんどいな」と思った。
3打席目の投ゴロ失で「並ぶのもしんどいな」と感じた。
第4打席でこの日2本目の安打。カメラマンの動きに変化が出た。
「やけにカメラがこっちを向いている。何か起きたか」と振り返った。
「一番になりたかった。僕はナンバーワンになりたい人。
この競争の世界に生きている者として“オンリーワンがいい”なんて言っている甘いやつが大嫌いなんで」
達成感はないという。
開幕前に7、8割の力でいろんな目標をクリアしたいと思っていた。
30代半ばで目いっぱいでは、今後も太く、長い野球人生を送ることができないと考えていた。
通算3000安打と8年連続200安打を達成しても「全然できていない。必死やった」。
淡々と正直に告白した。
「停滞やね。感覚的には下がっちゃいないけど、進んでもいない」
打席での立ち位置を変え、新たな境地を開拓するシーズンのはずだった。
一筋縄でいかない感情とともに、イチローの8年目が終わった。
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