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巨人は25日、今季最後の広島戦。だが、ご当地出身の二岡は、思い出深い球場での
最後の試合にベンチ入りもかなわず…。FA権を取得したが、広島・松田オーナーは
「獲る気なし」と明言した。
市民球場のさよならカウントダウンも、残り2に。巨人との接戦を制し、これで同カードの
勝ち越しが決定。広島ファンのボルテージは最高潮に達した。対照的に足取り重く球場を
後にする巨人ナイン。その中に、選手会長、二岡の姿はなかった。
今季開幕戦で右足首を肉離れして戦線離脱。さらに不倫騒動まで起こし、7月20日に
ようやく1軍に復帰したが、その後もお立ち台に立つような活躍は一度もなし。
今月9日に今度は右足首をねんざし、14日に登録を再び抹消された。
主力が次々に復活し、奇跡の逆転Vへ向けて快進撃を続けるチームにあって、
1人蚊帳の外。二岡の定位置だった遊撃は、2年目19歳の坂本が開幕2戦目以降、
全試合でスタメンを張っている。
(中略)
今季FA権を取得した二岡だが、バラ色のオフどころか、不倫騒動で幹部手形まで失い、
厳冬ムードだ。
他球団に目を向けようにも、セのある編成担当は「FAで獲るには年俸が高すぎる
(推定2億円)。故障持ちだし、半額でも手を挙げづらい」と話す。
逆境の二岡に、故郷の球団は手を差し伸べないのか。松田オーナーを25日、市民球場で
直撃し、二岡獲得の意思を尋ねたところ、手を横に振りながら「ない、全くない」と即答。
広島は高校時代から二岡に目をかけ、大学4年時のドラフトでは逆指名枠での獲得を
目指した。ソデにされた因縁もあるが、「それは関係ない」。「FA選手に手を出さない」
という球団方針が見送りの理由だ。
ならばトレードでは? これについても、松田オーナーは「ないね」とひと言。
都会で傷ついた広島っ子を故郷が温かく迎え、一から出直しという筋書きは消えた。
「新旧交代」のオフに、二岡はどう動くのか。
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