08/09/14 03:31:09 tmNbkrW20
小田嶋隆「大日本観察」3
その昔、「NTV紅白歌のベストテン」という
歌番組があったことを思い出す。
もともとはNHKの紅白歌合戦をパクった番組で、
男女の歌手が紅白の組に別れて互いに勝敗を競うという企画を、
毎週繰り広げるものだった。
子供心にも、2つしかないチーム同士が、月曜日ごとに優勝争い
(「今週は赤の優勝です!ワーワーパチパチ」とか)を繰り返し続けることに
何の意味があるんだろうと思ったものだが、今年のペナントレースの間延び感は、
あの番組の毎週くす玉を割っていた白々しさを思い出させる。
三位も一位も実質的に大差ないわけだし。
でも、われわれにとっての本当のつらさは、
プロ野球の衰退が、単なるレギュレーションの問題ではないことを、
関係者の誰もが既に知っているところにある。
長年プロ野球を見てきた人間は、心の底ではわかっている。
チーム数をいじったり、交流戦を導入したり、
プレーオフの実施方法を工夫したところで、
あるいはテレビ中継の演出をどうしようが、
始球式に誰を呼ぼうが、
試合前のセレモニーで何をしたところで、
最終的には何をどうしたのだとしても、
プロ野球がもう終わりだということを。