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プロ将棋界で最近、四間飛車藤井システムが指されなくなってきている。97年に升田幸三賞を
受賞した、居飛車穴熊対策の画期的な戦法だが、創始者の藤井猛九段も最近は居飛車ばかり
指しているという状況。四間飛車党の若手も居飛車に転向する例が目立つ。いったい何が
起きているのか。
(中略)
実は藤井九段だけではない。ここ数年、将棋界全体で減っている。現在、プロ公式戦は
年間約2400局。藤井竜王が誕生した98年度は、2246局中629局が四間飛車で28%、
ブームが去っても20%台は維持していた。しかし昨年度は15.8%と急減し、今年度は
8月末時点で13.6%まで落ち込んだ。
(中略)
当の藤井九段はどう思っているのか。「昔は新手の引き出しがたくさんあった。危機が
訪れたのは渡辺明竜王や村山慈明五段ら研究好きの世代が出てきた最近5年くらい。
研究のスピードが恐ろしく速くなった。昔は研究は自分ひとりでやるものだったが最近は
グループで調べた内容がメールなどを通してすぐに広まる。1回指した手順がすぐに研究
されつくしてしまう」と話す。居飛車側は攻めの選択肢が多く、一つでも優勢になる手順を
見つければいいが、受け身の四間飛車側はその対策をすべて考えなければならない。
それが間に合わないというのだ。「新手を考えても、ことごとくつぶされてしまう。いたちごっこ
なんです。システムはしばらく寝かしておきたい。振り飛車は中飛車や三間飛車もある。
居飛車も選択肢の一つです」
もちろんこれはプロ棋界の話であって、アマチュアではまだ四間飛車は有力な戦法だ。
ただこのまま指す棋士が減り続けるとしたら、四間飛車受難の時代は当分続きそうだ。
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四間飛車の公式戦採用率グラフ
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藤井システム考案者の藤井猛九段
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